こんなんだったっけ日記

さよなら はてなダイアリー

2010-09-01から1ヶ月間の記事一覧

椎名慶治と和田唱

『いつも何か考えてます。』に拠りますと、和田唱がメッセージ付きで新譜を送ってきたそうな。 非常に意外な繋がりだと思う。実際、椎名曰く「友人というより知人」で「(こっちは)いちファン」とのことだが、椎名慶治がトライセラトップスを好きなのは判る…

紅葉賀(一・二)

28日 帖始めから新大系の区切りで7まで(〜かたみに尽きせず)。 青海波セイガイハという舞の名は源氏で憶えるのだけれど他に活用できない。源氏の傍らにあっては頭中将も「なを花のかたはらの深山木」だそうである。判ったから、泣くな。 ここは源氏と藤…

『阿久悠+和田誠『A面B面 作詞・レコード・日本人』(1985)文藝春秋

ピンク・レディーについてしっかり一項が設けてあります。和田誠によるPLのイラストレーションが見られるのが嬉しい。元々ミーとケイは揃いのサロペットでフォークを歌っていて、芸名も「白い風船」なんてのが好みで、「ペッパー警部」には抵抗があったよ…

末摘花(三・四)

26日 新大系で12から17(二条の院に〜出で給ひぬ)。 末摘花の顔をしかと見てしまった、という場面。「何に残りなう見あらはしつらむと思ものから、目づらしきさまのしたれば、さすがにうち見やられ給ふ」って非常によく判りますね。汚い例えで恐縮だ…

若紫(五・六)、末摘花(一・二)

21日 新大系で23から27(秋の末つ方〜とのたまふ)。 源氏物語は面白いなあと思いながら読んだ。源氏が少納言と話しているところに若紫の声が聞こえてくるところ。評論家めいた書き方になるが、子供の描き方が大変鮮やかである。あーあ・・・と思って…

山崎ナオコーラ『浮世でランチ』

人に頂いたので読んだ。山崎ナオコーラは『週刊ブックレビュー』で顔を見たことがある程度で、作品は読んだことがなかったのだが、結構面白かった。他のも読もうか。今ハマっておる津村記久子と作風は近いかもしれない。同い年のようだし。ただやっぱり僕に…

若紫(四)

新大系17〜22(殿にも〜過ぎゆく)。 葵君との不和、「耐えへがたうわづらひ侍しをもいかがとだに問ひ給はぬこそ、めづらしからぬ事なれど猶うらめしう」と恨み言を言う源氏に対して「問はぬはつらきものにやあらん」と返すというのは、なかなか凄まじい…

世に万葉の花が咲くなり

サザンオールスターズにはあまり良い印象が無いというのが正直なところでありますが、『世に万葉の花が咲くなり』が傑作であることは間違いない。聴く度に凄いと思わされるアルバムである。 サウンドの多彩さ、言い換えれば音楽的冒険の度合いが、大きな魅力…

若紫(三)

新大系11から16(かうやうの〜おぼしける)。 これから幾度も出て来る筈だが、この光源氏に対する周囲の過剰な反応は一体何なのだろうか。源氏が高貴だっつうんでみんなすぐ泣いちゃうんだ。丸谷才一が、昔の日本人はよく泣いたんだと書いておられたけれ…

若紫(一・二)

17日 新大系で5まで(〜涙ぞ落つる)。 源氏が尼と女の子とを盗み見る、千年来の超有名シーンである。高校でも習ったなあ。覗いてみて「尼なりけり」と述べる「なりけり(ナノデアッタ)」というのは、「なんだ、尼かよ」という源氏の「落胆」を表してい…

マナー違反

今日の東京新聞(朝刊)の「筆洗」欄は、菓子工場から漏れる甘い匂いが近隣住民にとって迷惑である旨であったが、その中で「地下鉄で隣席の人のヘッドホンから漏れてくるのが好きな曲でも、喜ぶ人は少なかろう」とある。 しかし、どうでしょう。喜ぶ人は結構…

夕顔(六)

新大系で31〜帖末(九月廿日〜)。 右近によると、夕顔は「(方違えに来た源氏に)見あらはせたてまつりぬることとおぼし嘆くめりし。世の人に似ずものづつみをし給」。本当かよ。じゃあ例の「心あてにそれかとぞ見る・・・」の歌は、夕顔からのものではな…

丸腰

三ヶ月くらい前、初めてマルコシアス・バンプを聴いた時(もちろん「バラが好き」)、すげえ、モロにグラムだ、デヴィッド・ボウイだT−REXだ、ローリー寺西と仲良くやれるんじゃないか、と思ったのだが、今改めてすかんち(本当に最低の名前だ)を聴いて…

夕顔(四・五)

14日 新大系で19から24まで(よひすぐるほど〜おはしつきたり)。幽霊登場から、源氏の帰宅まで。 ここは凄い。何度読んでも感心する。エドガー・アラン・ポーばりのゴチック・ホラー。特に夕顔の遺骸を筵に包んだ時に髪がこぼれるところなんて、完璧…

6月13日のこと

七時過ぎに起床。トーストを二枚食べ、『WARM』をランダムで聴き歌詞を確認しながら、文京区・向丘の漱石旧居跡へ初めて訪れる(「猫」がいた)。 午前中は大学図書館でパソコンしつつ過す。BGMはサーフィス全曲集。尤も、作業をしているとあんまり耳に入ら…

夕顔(三)

新大系12〜18(君もかくうらなく〜思比べられ給ける)。生き霊が現れる直前まで。 「げにいづれか狐なるらんな。ただはかられ給へかし」。これは確かに名台詞と思います。 「さりとも鬼などもわれをば見ゆるしてん」この傲慢さ。

夕顔(二)

新大系で7から11(さてかのうつせみ〜物おもひをなむしける)。 いつも悪口書いている気がするが、実は今までになく源氏物語を「面白い」と感じているようである。まあ、これからどうなるかは判りませんけど。 六条の御息所についてはその存在以外まだ殆…

寺山修司『ポケットに名言を』

ピンク・レディーの唄でも口ずさむようにカール・マルクスの一句を口にし、明日はあっさりとそれを裏切っている。 「改訂新版のためのあとがき」より。1977年7月とある。シンドバッド以後ウォンテッド以前の時期である。 カール・マルクスを読むかのように…

夕顔(一)

新大系で6まで(〜めづらしく思ほすなりけり)。 「にくしとこそ思たれな。されど、この扇の尋ぬべきゆへありて見ゆるを、なをこのはたりの心知れらん者を召して問へ」。貴公子なんだから仕方ないのだが、こうやって人に指図するのが当然と思っている様子に…

秀逸

ここ二、三年で「秀逸」という言葉が随分氾濫したような気がする。何がきっかけかは知らないが。 難しい言葉だった筈だが、使われまくってスポイルされた印象。却って使えなくなってしまった。

空蝉

一帖。 のっけから「我はかく人ににくまれてもならはぬを、こよひなむなじめてうしと世を思ひ知りぬれば、はづかしくてながらふまじうこそ思ひなりぬれ」。後には「あこはらうたけれど、つらきゆかりにこそ、え思ひはつまじけれ」とまで。こんな残酷なこと子…

箒木(五・六)

8日 新大系で22〜28(からうして〜おほかるべし)。空蝉登場。その弟も(加藤清史郎君を思い出す)。 「ねたう、心とどめても問ひ訊けかし、とおぼす。」いいですねここ。リアルだ。 ささっと手を出した相手なのに「年ごろ思ひわたる心のうちも聞こえ知…

『平凡premium We are ピンク・レディー』(2010)

言うまでも無くこの度の再結成に伴って出た『平凡』特別号、というかまあムックであるが、別に限定発売というわけでもなく、未来のピンク・レディーファンも容易に手に入れられる基本資料となるのだろうか。タイトルが『We Are Sexy』に引っ掛けたものなのか…

こんなんだったっけ

『いつも何か考えてます。』で話題に上がっているのですが、タワーレコードやアマゾンで、『Last Attraction』のDVDや『I』が注文数のトップに立っているそうなのである。 まあ、DVDは限定五千枚を銘打っているので注文が集中するのは判るし(それに…

続々。

ボケっとしている間に情報がどんどん出ていて、DVDの予約も始まっていた。さっきアマゾンで注文したが、ちゃんと手に入るかしらん。全曲収録されるらしいのは一安心だが、歌詞の間違いがかなり多かったのは、録り直したりせずそのままなのだろうか。 そも…

テレビ

部屋にはテレビがない。無くてもちっとも困らないものなのだが、先月実家に帰っている時には色々と見て面白かった。 ・小林聡美が新しいCMに出ていた。TOTO(本社は小倉!)の。「優しいにゃー」。殺し文句。・ローカル1。楠井まどかさんと千賀絢子さ…

再録希望2

「ラスト・プリテンダー」を再録してほしいという、実現がほぼ確実に有り得ない要望を書いた後で、今度は確実に実現するだろうことを書くと、「ペッパー警部」も再録してほしい。やらないわけがないのだが。 オリジナルの、スタジオ録音の「ペッパー警部」(…

箒木(四)

新大系で17〜21(中将なにがしは〜明かし給つ)。所謂雨夜の品定めが終ったところまで。 夕顔の話が出てくるのだが、ニラだかニンニクだかの女の人の話の方が面白い。この人も割と好きだ。たぶん声は低めだな、などと勝手に想像する。それはそうと夕顔っ…

ラスト・プリテンダー

12月にセルフ・カバー・アルバムが出るということで、収録曲について一つ要望がある。それはずばり、「ラスト・プリテンダー」を録り直してはどうかということである。 この曲は前回の再結成時に「封印」が宣言されたそうだ。私も別にこの曲が好きというの…

ミスマッチ感覚

ナンシー関と延喜式ってちょっと似ていますね。