こんなんだったっけ日記

さよなら はてなダイアリー

2010-01-01から1年間の記事一覧

『I』の感想を書きたいのだが億劫である。 順番に随時書いてゆくこととして、とりあえず「I」であるが、なんかバックの声みたいなのが気になって歌詞があんまり判らないけれど、曲に文句はない。サウンドは、なんか意図が明白というか、ヴァン・ヘイレンの…

ギターマガジン

今月号の『ギターマガジン』誌の特集「史上最も偉大なギタリスト100人」に永谷のコメント掲載、とサーフィスのサイト(ひょっとしてずっとこのサイトを援用し続けるのだろうか)にあったので立ち読み。彼は一体誰にコメントを付けているのか。楽器に関心のあ…

視聴

今更ながら、公式サイトのディスコグラフィーのページで『I』を視聴。既に全曲の視聴が可能なのであるが、タイアップが付いてテレビでも聴けるという(うちにテレビが無いので関係ないのであるが)、「取り調べマイセルフ」のみ。 一言。いやあ、いいですね…

賢木(二〜九)、花散里

13日 新大系の区切りで8から14まで(十六日〜限りなし)。 桐壷院崩御。朱雀帝というのは、弘徽殿女御の息子の筈だが、どうしてどうして良い人そうである。女御の父親(初出?)はこれまたワルらしいが。ワルっていうか、貴族社会ではこれが普通だった…

葵(七・八)、賢木(一)

10日 新大系の区切りで41から46(うち見まはし給に〜あさましうおぼさる)。 源氏が若紫と夫婦関係(という言葉も、なんかなあという感じ。動物が交尾するのを「結婚する」と言うのと理屈としては同じである)を持つ。それはいいのだが(いいとしよう…

皇室の文庫展

昨日、雨のそぼ降る中(段々ひどくなっていった)、皇居・三の丸尚蔵館の「皇室の文庫(ふみくら)展」を見に行った。大手町を降りてすぐ。点数は多くないものの、なかなか充実していて楽しめました。 なんだか上品気なオバサマが結構いた。二人連れが基本の…

They say it's your birthday... (2)

今日は10月9日、さて誰の誕生日でしょう? そうですね。春日八郎です。日本版のユーチューブやグーグルは、これを祝って彼をあしらったロゴマークを今日一日用いております。 つまらないウソはさておくとしても、いま「お富さん」を聴きながらこれを書い…

They say it's your birthday...

ユーチューブのロゴがジョン・レノン仕様になっていますね。ひょっとしてと思ってみるとグーグルも。 それでまあミーハーなものでジョン・レノンを何か聴こうと思うわけであるが、大体は『マインド・ゲームズ』を選ぶのだが(いいアルバムです)、今日は『イ…

仏教音楽

ヤフーのニュースで、「萌え寺」として知られるという了法寺(八王子市)が制作したテーマソング「寺ズッキュン!愛の了法寺」が、アニメ専門チャンネル「アニマックス」の携帯電話用サイトのダウンロードランキングで一位を獲得して話題に、というを読んだ…

小林聡美『ワタシは最高にツイている』(2007)幻冬舎

小林聡美は文章が上手い。 夫より上手いんじゃないかと思うくらいであるが、この本はタイトルが、なんていうのか、ポジティブ思考の暑苦しさを感じさせて嫌だったためにこれまで避けてきたのであったが、この題はむしろその暑苦しさをおちょくった意図・・・…

葵(三〜六)

5日 新大系の区切りで17から22まで(かかる御物思ひ〜かたはらいたうおぼさる)。 あまりに心地がすぐれないんで余所に移って修法を受けて、それを源氏が訪って・・・と、これ葵上の話だと思って読んでいたら歌の詠み交しのところでドウモオカシイゾと…

葵(二)

新大系で10から16まで(ほどほどにつけて〜おぼし寄らざりけり)。 前回読んだ範囲に既にあったのだが、物見車から着物の裾が出ているというのが、どうもよく判らない。一応、頭の中にイメージは出来ているのだが、それが結構マヌケな図なので(幕の下か…

津村記久子『君は永遠にそいつらより若い』(2005)

いいタイトルである。デビュー作。面白かったが、僕が楽しんでいたのはホリガイを中心とする脱力系の、というのはあんまり好きな言い方では無いが、ともかく力を抜いて読める状況や会話なんであって(八木君の尻を讃える歌とか)、終盤になっていきなりシリ…

ゼム・クルックド・ヴァルチャーズ

ゼム・クルックド・ヴァルチャーズのデビューは、というかあのサウンドはやはりちょっとした事件でありまして、僕もアルバムを買いましたが、ユーチューブでライヴを観ると、また一層凄いみたいだ。一層というか、アルバムのあのサウンドをライヴで体感でき…

花宴、葵(一)

2日 「花宴」通読。朧月夜の帖、という方が判り易い。 宴があると、源氏が何かしら披露して、そんで周りの人々が涙する。今回だと左大臣。「うらめしきも忘れて涙をとし給ふ」。うらめしき、ってのがね。苦労させられているのだ。 舞だけではない。「文など…

ジョン・レノン・ミュージアム閉館前日に訪問

ジョン・レノン・ミュージアムに行った。一昨日のこと。昨日が閉館日で、この日の方が何かイベントなんかもあったのかも知れないが、用事もあったし、混むだろうとも思って閉館前日に出向いたのである。それでも流石に結構人は入っていたが。 丸の内線で池袋…

紅葉賀(三・四)

30日 新大系で15から20まで(四月に〜つらしと思へり)。 赤ちゃんが源氏に似ているというのを帝が嬉しそうに話すのを聞きながら、源氏、「面の色変はる心ちして、おそろしうも、かたじけなくも、うれしくも、あはれにも、かたがたうつろふ心ちして、…

椎名慶治と和田唱

『いつも何か考えてます。』に拠りますと、和田唱がメッセージ付きで新譜を送ってきたそうな。 非常に意外な繋がりだと思う。実際、椎名曰く「友人というより知人」で「(こっちは)いちファン」とのことだが、椎名慶治がトライセラトップスを好きなのは判る…

紅葉賀(一・二)

28日 帖始めから新大系の区切りで7まで(〜かたみに尽きせず)。 青海波セイガイハという舞の名は源氏で憶えるのだけれど他に活用できない。源氏の傍らにあっては頭中将も「なを花のかたはらの深山木」だそうである。判ったから、泣くな。 ここは源氏と藤…

『阿久悠+和田誠『A面B面 作詞・レコード・日本人』(1985)文藝春秋

ピンク・レディーについてしっかり一項が設けてあります。和田誠によるPLのイラストレーションが見られるのが嬉しい。元々ミーとケイは揃いのサロペットでフォークを歌っていて、芸名も「白い風船」なんてのが好みで、「ペッパー警部」には抵抗があったよ…

末摘花(三・四)

26日 新大系で12から17(二条の院に〜出で給ひぬ)。 末摘花の顔をしかと見てしまった、という場面。「何に残りなう見あらはしつらむと思ものから、目づらしきさまのしたれば、さすがにうち見やられ給ふ」って非常によく判りますね。汚い例えで恐縮だ…

若紫(五・六)、末摘花(一・二)

21日 新大系で23から27(秋の末つ方〜とのたまふ)。 源氏物語は面白いなあと思いながら読んだ。源氏が少納言と話しているところに若紫の声が聞こえてくるところ。評論家めいた書き方になるが、子供の描き方が大変鮮やかである。あーあ・・・と思って…

山崎ナオコーラ『浮世でランチ』

人に頂いたので読んだ。山崎ナオコーラは『週刊ブックレビュー』で顔を見たことがある程度で、作品は読んだことがなかったのだが、結構面白かった。他のも読もうか。今ハマっておる津村記久子と作風は近いかもしれない。同い年のようだし。ただやっぱり僕に…

若紫(四)

新大系17〜22(殿にも〜過ぎゆく)。 葵君との不和、「耐えへがたうわづらひ侍しをもいかがとだに問ひ給はぬこそ、めづらしからぬ事なれど猶うらめしう」と恨み言を言う源氏に対して「問はぬはつらきものにやあらん」と返すというのは、なかなか凄まじい…

世に万葉の花が咲くなり

サザンオールスターズにはあまり良い印象が無いというのが正直なところでありますが、『世に万葉の花が咲くなり』が傑作であることは間違いない。聴く度に凄いと思わされるアルバムである。 サウンドの多彩さ、言い換えれば音楽的冒険の度合いが、大きな魅力…

若紫(三)

新大系11から16(かうやうの〜おぼしける)。 これから幾度も出て来る筈だが、この光源氏に対する周囲の過剰な反応は一体何なのだろうか。源氏が高貴だっつうんでみんなすぐ泣いちゃうんだ。丸谷才一が、昔の日本人はよく泣いたんだと書いておられたけれ…

若紫(一・二)

17日 新大系で5まで(〜涙ぞ落つる)。 源氏が尼と女の子とを盗み見る、千年来の超有名シーンである。高校でも習ったなあ。覗いてみて「尼なりけり」と述べる「なりけり(ナノデアッタ)」というのは、「なんだ、尼かよ」という源氏の「落胆」を表してい…

マナー違反

今日の東京新聞(朝刊)の「筆洗」欄は、菓子工場から漏れる甘い匂いが近隣住民にとって迷惑である旨であったが、その中で「地下鉄で隣席の人のヘッドホンから漏れてくるのが好きな曲でも、喜ぶ人は少なかろう」とある。 しかし、どうでしょう。喜ぶ人は結構…

夕顔(六)

新大系で31〜帖末(九月廿日〜)。 右近によると、夕顔は「(方違えに来た源氏に)見あらはせたてまつりぬることとおぼし嘆くめりし。世の人に似ずものづつみをし給」。本当かよ。じゃあ例の「心あてにそれかとぞ見る・・・」の歌は、夕顔からのものではな…

丸腰

三ヶ月くらい前、初めてマルコシアス・バンプを聴いた時(もちろん「バラが好き」)、すげえ、モロにグラムだ、デヴィッド・ボウイだT−REXだ、ローリー寺西と仲良くやれるんじゃないか、と思ったのだが、今改めてすかんち(本当に最低の名前だ)を聴いて…