こんなんだったっけ日記

さよなら はてなダイアリー

夕顔(一)

 新大系で6まで(〜めづらしく思ほすなりけり)。
 「にくしとこそ思たれな。されど、この扇の尋ぬべきゆへありて見ゆるを、なをこのはたりの心知れらん者を召して問へ」。貴公子なんだから仕方ないのだが、こうやって人に指図するのが当然と思っている様子にいちいち腹が立つのは私だけか。
 
 心あてにそれかとぞ見る白露の光添へたる夕顔の花
 女の方からいきなりこんなこと言ってくるのか。どこが奥ゆかしいんだ。夕顔自身による歌ではないという説もあるとのことだが。
 「君うち笑み給て、知らばやと思ほしたり」。気持ち悪いよここは。完全に「悪者」の描写に思えるのだが。

 惟光は割と好きである。みんな彼のことは割と好きなんじゃなかろうか。