こんなんだったっけ日記

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ジャズの超有名アルバムのレコード・ジャケット一覧

ジャズと言えば、レコード・ジャケットに名作が多いことで有名です。

だからジャズの有名なレコジャケを集めた書籍やウェブページって、いかにもありそうなのに、検索しても意外と思うようなモノが出て来ない――というわけで、作ってみました。

私が普段主に聴いているのはロックやポップスで、ジャズは素人です。逆に言えば、そんな私ですら「これは有名でしょ」と思うレコジャケは、めちゃくちゃ有名なジャケットと言ってよいでしょう。このページではそんなジャケットの写真をひたすら並べています*1

ちなみに、有名度が高い順*2に並べています。

* * * * * * * *

 

ビル・エヴァンス・トリオ『ワルツ・フォー・デビイ』(1962年*3
Bill Evans Trio “Waltz for Debby”

ちあきなおみの『あまぐも』(1978年)のジャケットは本作のオマージュです。

 

ソニー・クラーク『クール・ストラッティン』(1958年)
Sonny Clark “Cool Struttin'”

これのオフ・ショットが何枚か公開されているんですが、「NG集」って感じで、いいんですよ。

 

ソニー・ロリンズサキソフォン・コロッサス』(1957年)
Sonny Rollins “Saxophone Colossus”

「ジャズ」を1枚の写真にしたらこうなる、とでもいうような格好良いジャケット。人物は黒塗りかと思いきや、よく見ると薄く姿が映っています。

 

ビル・エヴァンスジム・ホール『アンダーカレント』(1962年)
Bill Evans, Jim Hall "Undercurrent"

名作ジャケが多いジャズ・レコードの中でもひときわ印象深い1枚。この写真は本作のために撮影されたものではなく、トニ・フリッセルという女性写真家による作品(”Weeki Wachee spring, Florida”, 1947年)を使ったもの。元の写真*4も良いのですが、ジャケットでちょっと粗い質感になったのがまた良い味を出しているように感じます。

 

アート・ブレイキー&ザ・ジャズ・メッセンジャーズ『モーニン』(1958年)
Art Blakey & The Jazz Messengers "Moanin'"

普通に顔のアップを撮っただけなんですが、角度といい表情といい光の当たり方といい、完璧!という感じ。これのオフ・ショットもあれば見てみたい。

 

キャノンボール・アダレイ『サムシン・エルス』(1958年)
Cannonball Adderley “Somethin' Else”

文字だけでサマになる、の代表のよう。今見ても全然古びていないことに驚かされます。

 

マイルス・デイヴィス『カインド・オブ・ブルー』(1959年)
Miles Davis "Kind of Blue"

書体がイイ。”Kind of Blue”の色合いもイイ。

 

ビル・エヴァンス・トリオ『ポートレイト・イン・ジャズ』(1960年)
Bill Evans Trio “Portrait in Jazz”

ビル・エヴァンスという人のイメージを世間に決定づけた1枚。時期によっては全然風貌が違うので驚く。

 

リー・モーガン『ザ・サイドワインダー』(1964年)
Lee Morgan “The Sidewinder”

写真の切り取り方、余白の取り方、文字の置き方……何から何まで「センスの塊」としか言いようのない名ジャケ。

 

マイルス・デイヴィス『クッキン』(1957年)
Miles Davis Quintet “Cookin' with the Miles Davis Quintet

私は最初、これが何の絵か分かりませんでした。しばらくして、「あぁ、”こっち向き”のトランペットなのか!」と。シンプルな線の、いい絵ですね。赤い文字も効果的。

 

マイルス・デイヴィス『リラクシン』(1958年)
Miles Davis QuintetRelaxin' with the Miles Davis Quintet

リラックス、と思って見るとまあそんなふうに見える。

 

オスカー・ピーターソン・トリオ『プリーズ・リクエスト』(1964年)
The Oscar Peterson Trio “We Get Requests”

3人とも笑ってるよ。ああこのレコードでは楽しいジャズが聴けるんだなあということがパッと見て分かる、名ジャケ。

 

チャールズ・ミンガス『直立猿人』(1956年)
Charlie Mingus “Pithecanthropus Erectus”

いわゆる「人類の進化」のプロセスが描かれているのですが、普通は左→右の順で描くのにここでは左←右の順で描いている。つまり、普通の(左からの)視点で見ると「進化」ではなく「退化」を描いているように見えるというワケ。ゾクっとさせられます。

 

モダン・ジャズ・カルテット『ジャンゴ』(1956年)
The Modern Jazz Quartet “Django

 

ハービー・ハンコック『処女航海』(1965年)
Herbie Hancock “Maiden Voyage”

 

シェリー・マン&ヒズ・フレンズ『マイ・フェア・レディー』(1956年)
Shelly Manne & His Friends "Modern Jazz Performances of Songs from My Fair Lady"

オードリー・ヘップバーンかと思いきや、違う。

 

ジョン・コルトレーン『至上の愛』(1965年)
John Coltrane “A Love Supreme”

 

ジョン・コルトレーン『ブルー・トレイン』(1958年)
John Coltrane “Blue Train”

物憂げな表情を浮かべているが実はキャンディーを舐めているということで有名。あとポロシャツがかっこいい。

 

ウェス・モンゴメリー『ア・デイ・イン・ザ・ライフ』(1967年)
Wes Montgomery “A Day in the Life”

 

マイルス・デイヴィス『クールの誕生』(1957年)
Miles Davis “Birth of the Cool”

マイルスの角度がイイ。

 

スタン・ゲッツジョアン・ジルベルト『ゲッツ/ジルベルト』(1964年)
Stan Getz, João Gilberto “Getz/Gilberto”

何がどうというわけじゃないんだけど良いジャケ。中央の絵はオルガ・アルビズという女性画家の作品ですが、黒の枠をガッツリ置いたのが効いています。

 

チック・コリアリターン・トゥ・フォーエヴァー』(1972年)
Chick Corea “Return to Forever”

書体がモダンな感じ。

 

ウェザー・リポート『ヘヴィー・ウェザー』(1977年)
Weather Report “Heavy Weather”

 

ハービー・ハンコック『ヘッド・ハンターズ』(1973年)
Herbie Hancock “Head Hunters”

1度見たら忘れられないジャケット。左右対称っぽいのがイイ。

 

マイルス・デイヴィス『ビッチズ・ブリュー』(1970年)
Miles Davis “Bitches Brew

ロック・ファンにも有名なジャケ。何気に文字がカッコイイ。

 

ビリー・ホリディ『奇妙な果実』(1959年)
Billie Holiday “Strange Fruits”

これも「1度見たら忘れられない」系。筆文字が昔の映画っぽい。ポップ・アートっぽくもある。

 

ウェス・モンゴメリー『フル・ハウス』(1962年)
Wes MontgomeryFull House

この手があの音を作ってるんやなあ。

 

ミシェル・ペトルチアーニミシェル・ペトルチアーニ』(1981年)
Michel PetruccianiMichel Petrucciani

 

ジョン・コルトレーン『マイ・フェイバリット・シングス』(1961年)
John Coltrane “My Favorite Things”

妙にぴったりしたポーズといい、背景のベタっとした青といい、個人的にはちょっとどうかと思うのですが、世間的な評価はどうなのだろう。

 

ビル・エヴァンス・トリオ『サンデイ・アット・ザ・ヴィレッジ・ヴァンガード』(1961年)
Bill Evans Trio “Sunday at the Village Vanguard

どことなく広告写真っぽい。

 

マイルス・デイヴィス『バグス・グルーヴ』(1957年)
Miles Davis “Bags' Groove”

 

マイルス・デイヴィス『ザ・ミュージングス・オブ・マイルス』(1955年)
Miles Davis “Musings of Miles”

 

 

 

*1:ジャケットの画像はYouTube MusicおよびDiscogsから引用しています。

*2:個人の感想です。

*3:年は録音年ではなく発売年。以下同様。

*4:https://www.loc.gov/pictures/item/2005696465/