こんなんだったっけ日記

さよなら はてなダイアリー

紅葉賀(一・二)

28日
 帖始めから新大系の区切りで7まで(〜かたみに尽きせず)。
 青海波セイガイハという舞の名は源氏で憶えるのだけれど他に活用できない。源氏の傍らにあっては頭中将も「なを花のかたはらの深山木」だそうである。判ったから、泣くな。
 ここは源氏と藤壷それぞれの心情、みたいなのが「読みどころ」なのだろう。僕は末摘花の家の爺さんとかの描写の方が面白いと思うけれど。
 それにしても弘徽殿女御の悪者っぷりは本当にメロドラマではないですか。千年越しの、普遍的陳腐。


29日
 8から14(少納言は〜心地すべし)。
 「さはいへど、御年の数添ふしるしなめりかし」というのが流石だなあという感じ。ここだけ引用してもワケわからんのだが。
 藤壷さんが無事出産。それで改めて苦しみを噛み締める二人であるが、しかし今更こんなことを書くのもなんだが、妊娠が困るっつうんなら不倫はしちゃならん。妊娠という結果について「まさかこんなことに・・・」と感ずるのならばそれは本当にどうしようもなく愚かなんじゃあるまいか。まあ平安人のその辺りの観念がどのようなものだったのかというのは全然判らないのでありますが。