こんなんだったっけ日記

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夕顔(二)

 新大系で7から11(さてかのうつせみ〜物おもひをなむしける)。
 いつも悪口書いている気がするが、実は今までになく源氏物語を「面白い」と感じているようである。まあ、これからどうなるかは判りませんけど。
 
 六条の御息所についてはその存在以外まだ殆ど語られていなかったのだが、「女はいとものをあまりなるまでおぼしめしたる御心ざまにて」という記述は、やはり「伏線」ということになるのだろう。何に対する伏線なのかと言えば、色々ありすぎて・・・とりあえず当面は夕顔の死ということになる。
 さてその夕顔、源氏が通うようになる経緯は「くだくだしければ例の漏らしつ」ということなのだが、ここの説明を省いたせいもあって余計に夕顔が「軽い」女に見えるのである。軒端萩とどっこいどっこい。可愛い女、という感じなのだが(ひたふるに若びたる)、「世をまだ知らぬにもあらず」というのが(子持ちだものなあ)いかにも曲者という。