こんなんだったっけ日記

さよなら はてなダイアリー

箒木(四)

 新大系で17〜21(中将なにがしは〜明かし給つ)。所謂雨夜の品定めが終ったところまで。
 夕顔の話が出てくるのだが、ニラだかニンニクだかの女の人の話の方が面白い。この人も割と好きだ。たぶん声は低めだな、などと勝手に想像する。それはそうと夕顔ってなんか信用ならない感じがしませんか。

 頭中将、「つれなくて、つらしと思ひけるも知らで、あはれ絶えざりしも、益なき片思ひなりけり」(相手が平気な顔して実はつらいと思っているとも知らないで、私が愛情を絶やさなかったのは、無意味な片思いというわけでしたよ)というのは、前半は良いとして後半の傲慢さよ。そっちが苦しめておきながら被害者気取りおって。