こんなんだったっけ日記

さよなら はてなダイアリー

2010-01-01から1年間の記事一覧

夕顔(四・五)

14日 新大系で19から24まで(よひすぐるほど〜おはしつきたり)。幽霊登場から、源氏の帰宅まで。 ここは凄い。何度読んでも感心する。エドガー・アラン・ポーばりのゴチック・ホラー。特に夕顔の遺骸を筵に包んだ時に髪がこぼれるところなんて、完璧…

6月13日のこと

七時過ぎに起床。トーストを二枚食べ、『WARM』をランダムで聴き歌詞を確認しながら、文京区・向丘の漱石旧居跡へ初めて訪れる(「猫」がいた)。 午前中は大学図書館でパソコンしつつ過す。BGMはサーフィス全曲集。尤も、作業をしているとあんまり耳に入ら…

夕顔(三)

新大系12〜18(君もかくうらなく〜思比べられ給ける)。生き霊が現れる直前まで。 「げにいづれか狐なるらんな。ただはかられ給へかし」。これは確かに名台詞と思います。 「さりとも鬼などもわれをば見ゆるしてん」この傲慢さ。

夕顔(二)

新大系で7から11(さてかのうつせみ〜物おもひをなむしける)。 いつも悪口書いている気がするが、実は今までになく源氏物語を「面白い」と感じているようである。まあ、これからどうなるかは判りませんけど。 六条の御息所についてはその存在以外まだ殆…

寺山修司『ポケットに名言を』

ピンク・レディーの唄でも口ずさむようにカール・マルクスの一句を口にし、明日はあっさりとそれを裏切っている。 「改訂新版のためのあとがき」より。1977年7月とある。シンドバッド以後ウォンテッド以前の時期である。 カール・マルクスを読むかのように…

夕顔(一)

新大系で6まで(〜めづらしく思ほすなりけり)。 「にくしとこそ思たれな。されど、この扇の尋ぬべきゆへありて見ゆるを、なをこのはたりの心知れらん者を召して問へ」。貴公子なんだから仕方ないのだが、こうやって人に指図するのが当然と思っている様子に…

秀逸

ここ二、三年で「秀逸」という言葉が随分氾濫したような気がする。何がきっかけかは知らないが。 難しい言葉だった筈だが、使われまくってスポイルされた印象。却って使えなくなってしまった。

空蝉

一帖。 のっけから「我はかく人ににくまれてもならはぬを、こよひなむなじめてうしと世を思ひ知りぬれば、はづかしくてながらふまじうこそ思ひなりぬれ」。後には「あこはらうたけれど、つらきゆかりにこそ、え思ひはつまじけれ」とまで。こんな残酷なこと子…

箒木(五・六)

8日 新大系で22〜28(からうして〜おほかるべし)。空蝉登場。その弟も(加藤清史郎君を思い出す)。 「ねたう、心とどめても問ひ訊けかし、とおぼす。」いいですねここ。リアルだ。 ささっと手を出した相手なのに「年ごろ思ひわたる心のうちも聞こえ知…

『平凡premium We are ピンク・レディー』(2010)

言うまでも無くこの度の再結成に伴って出た『平凡』特別号、というかまあムックであるが、別に限定発売というわけでもなく、未来のピンク・レディーファンも容易に手に入れられる基本資料となるのだろうか。タイトルが『We Are Sexy』に引っ掛けたものなのか…

こんなんだったっけ

『いつも何か考えてます。』で話題に上がっているのですが、タワーレコードやアマゾンで、『Last Attraction』のDVDや『I』が注文数のトップに立っているそうなのである。 まあ、DVDは限定五千枚を銘打っているので注文が集中するのは判るし(それに…

続々。

ボケっとしている間に情報がどんどん出ていて、DVDの予約も始まっていた。さっきアマゾンで注文したが、ちゃんと手に入るかしらん。全曲収録されるらしいのは一安心だが、歌詞の間違いがかなり多かったのは、録り直したりせずそのままなのだろうか。 そも…

テレビ

部屋にはテレビがない。無くてもちっとも困らないものなのだが、先月実家に帰っている時には色々と見て面白かった。 ・小林聡美が新しいCMに出ていた。TOTO(本社は小倉!)の。「優しいにゃー」。殺し文句。・ローカル1。楠井まどかさんと千賀絢子さ…

再録希望2

「ラスト・プリテンダー」を再録してほしいという、実現がほぼ確実に有り得ない要望を書いた後で、今度は確実に実現するだろうことを書くと、「ペッパー警部」も再録してほしい。やらないわけがないのだが。 オリジナルの、スタジオ録音の「ペッパー警部」(…

箒木(四)

新大系で17〜21(中将なにがしは〜明かし給つ)。所謂雨夜の品定めが終ったところまで。 夕顔の話が出てくるのだが、ニラだかニンニクだかの女の人の話の方が面白い。この人も割と好きだ。たぶん声は低めだな、などと勝手に想像する。それはそうと夕顔っ…

ラスト・プリテンダー

12月にセルフ・カバー・アルバムが出るということで、収録曲について一つ要望がある。それはずばり、「ラスト・プリテンダー」を録り直してはどうかということである。 この曲は前回の再結成時に「封印」が宣言されたそうだ。私も別にこの曲が好きというの…

ミスマッチ感覚

ナンシー関と延喜式ってちょっと似ていますね。

昨日図書館で借りてきたもの

書籍 ・山川丙三郎 訳『神曲(上)』 ・ナンシー関・町山広美『隣家全焼』 ・『70s日本の雑誌広告』 ・『延喜式(上)』CD ・サザンオールスターズ『世に万葉の花が咲くなり』 ・aiko『小さな丸い好日』 ・レインボー『レインボー・オン・ステージ』 ・ザ…

箒木(三)

新大系で11〜16(はやうまだいと下らう〜うちわらひおはさうず)。指食いの女と浮気な女の話。 私は何を隠そう、源氏物語に出て来る数多の女の人の中で、この指食いの女が一番好きだ。私だったら幸せにしてやったのにと思うが、生まれるのが千年遅かった…

ひだまりの詩

ル・クプルの名曲中の名曲「ひだまりの詩」は作詞も作曲も別の人だったと今さっき知り驚きました。なんだそりゃあ。

箒木(二)

新大系の区切りで6から10まで(さまざまの人の〜しのびとどめずなんありける)。 いやあ語る語る。勝手なことを。工芸や絵画の比喩まで持ち出して女を語るのだ。 それにしても「また、なのめに移ろふ方あらむ人を恨みて、気色ばみ背かむ、はたをこがまし…

2010年はPLにとっての「奇跡元年」になるか?

今回の再結成は恒常的なものであるらしい。それはつまり、「プロモーション→コンサート→DVD」という必勝コンビネーションではフィニッシュが掛けられないということである。活動し続けるということは、当り前だが、常に何か提供しなくてはならないという…

箒木(一)

帖初めから新大系の区切りで5まで(〜猶あくまじくみえ給ふ)。 冒頭の、「光源氏名のみことことしう・・・」という言い方は、読者が既に源氏のことをよく知っているという想定があるように思われて、この長編が須磨あたりから書き始められてそれ以前の帖は…

桐壷(二)

新大系の区切りで10(「月は入り方の〜」)から帖末まで。 「命婦は、(帝が)まだ大殿籠もらせたまはざりけると、あはれに見たてまつる」というのは桐壷さんの里から帰ってきた靫負さんの心内であるが、とても千年前とは思えない描写で、2010年でも何の問…

寿

ピンク・レディー、活動再開である。 まさに寝耳に水で、いやあ驚いたっつうか嬉しいっつうか。昨日が解散発表会見の三十周年だというのは念頭にあったんだけど。 トリハダが立っちゃいましたが、しかし世間的には、「またか・・・」という感じであろう。き…

桐壷(一)

「桐壷」。冒頭から新大系の句切りで9まで読んだ(「〜といそぎまゐる」迄)。まあこの辺りはもうよく知っているから割とつっかえずに読めるけれども、大方は一日に5,6頁くらいの、亀の歩みで行きたいと思っている。 さて、この帖(どうして帖と呼ぶのだ…

源氏読み前口上

源氏物語を読むことにする。読むのは三度目である。 厳密には四度目で、高校三年の頃に今泉忠義氏の現代語訳(講談社学術文庫)で読もうとしたのだが、こんなアホくさいモン読んでられるかと、須磨までも行かず確か末摘花の辺りで投げ出したのだった。源氏を…

『ニューミュージック・マガジン』1977年12月号

「70年代のロックと商業主義 日本とアメリカの隙間から音楽と音楽産業を見る」 福田一郎、亀渕昭信、小倉エージによる鼎談(10月17日)。巻頭特集である。亀渕 (前略)で、ブームが終わったら、誰も顧みない。でしょ? で、そういう散々たる状況を何度も…

ナンシー関『ナンシー関の顔面手帖』

ピンクレディーの往年のヒット曲には突出した特徴がある。それは「UFO」「サウスポー」「モンスター」「透明人間」の歌詞に表われているのだが、それぞれの曲で歌っている”宇宙人””女性左投げプロ野球選手””怪物””透明人間”が比喩ではなくてその通りの意…

ヴァージン・キラー

図書館でスコーピオンズの『ヴァージン・キラー』を借りた。「狂熱の蠍団」という邦題が付いていると初めて知った。このアルバムを初めて聴いたのは高校の頃だったか、母の実家でレコードを見つけたのだったが、しかしジャケットはそれより以前から知ってい…