こんなんだったっけ日記

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ジョイス・モレーノ (Joyce Moreno) 2024.10.19 @Blue Note 東京

  9月下旬にブラジル音楽に急にハマって、ボサノヴァやらサンバやらばっかり聴いているという中、ジョイス・モレーノが来日するというニュースを見た。amassが8月末に記事にしているのでたぶん目にはしていたのだと思うけど、その時はぜんっぜん関心がなかったので気にもとめなかったのだ。情報というのは不思議である。

 ジョイスという歌手自体、今回ブラジル音楽にハマって初めて知ったわけだが、色々聴いてみる中で(単に有名どころであるというだけでなく)気に入る曲も多いということで、これはぜひ観に行きたいと。でも東京公演しかないのか……と思ったら、日付をよく見るとちょうど東京出張にぴったり重なっているではないか!
 というわけで予約。席タイプ指定料込みで1人1万600円。高いっちゃあ高いが、まあ予想通り。それに今時東京ドームでもそれくらいしかねないことを思えば、キャパ数百人のところで見られるならむしろハッピーである。
 

 曲は全然知らないので、直近のライブのセットリストを参考にして「演りそうな曲」をピックアップして予習。一番新しいスタジオアルバム『Brasileiras Canções』は曲もサウンドもかなり良い感じである(ジャケも良い)。

 

 

 実はかなり頻繁に来日公演をやっているそうで、前回は去年。その時の映像も公開されている(曲は代表曲「Feminina」)。

 

 さて当日の夕刻(観たのは2ndセット)。ブルーノート東京は初めてである。重そうな扉にたじろぐ。入ってまたたじろぐ。おろおろと会場へ。席は下手(しもて)のほぼ最前列! ラッキー。
 演者がステージに上がっていくのも下手からだったので、すぐ脇をジョイスが過ぎていく。本物だっ実物だっ!(当たり前) 
 楽曲は、予想が当たったのは代表作『Feminina』(1980年)からの「Feminina」「Aldeia de Ogum」「Mistérios」と、『Tudo』(2013年)からの「Boiou」「Puro Ouro」。今回は『Brasileiras Canções』からは全然やらなかったので(良い曲が多いので残念)当たった曲も少なめ。
 ただ満足度は高かった! ジョイスの歌声はしっかり堪能できたし、それから予想以上にギターをバリバリ弾いていたのも嬉かった。難しそうなコードばっかりの中、細かい動きも交えつつ(もちろん歌いながら)弾いているので感心してしまった。足元には白い小箱(ボスのチューナー)が一つ。
 曲で言うと、『Tudo』からの2曲が特に良かったように思う。


 バンドはTutty Moreno (ds)、Rodolfo Stroeter (b)、Helio Alves (p)。気心の知れたメンバーだそうである。旦那さんのトゥッティーさんを紹介して "He is my inspiration." と言っていたのが微笑ましかった。
 それからこの回はゲストあり。ハープのエドマール・カスタネーダ。ウクレレで言うジェイク・シマブクロ的な人なんでしょうか、上原ひろみと演っていたのを知っていた程度で聴くのは初めてでしたが、スゴテクでした。青い小さめのハープを使っているようだった。エレキベースみたいな低音を出していて驚きました。

 

【参考】
ブルーノートの公式?ライブレポート(同時期に行われたコットンクラブでのライブのレポ)