こんなんだったっけ日記

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仏教音楽

 ヤフーのニュースで、「萌え寺」として知られるという了法寺(八王子市)が制作したテーマソング「寺ズッキュン!愛の了法寺」が、アニメ専門チャンネル「アニマックス」の携帯電話用サイトのダウンロードランキングで一位を獲得して話題に、というを読んだ(http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20101005-00000019-flix-movi)。我々は(私は、でもいいけど)、どうしてこうゆうのをついつい読んでしまうのであろうか。

 この曲は、「どうしょうもなく困った時、人生に迷った時、悲しい時…かなえたい願いがある時、そして、嬉しい時にも、いつもいつも聴いて下さい! ご利益MAX!!! 元気∞です!!!!!」という願いが込められた萌え系テーマソング。「さとりDEポン!」「如来16」「僕の仏陀のプロペラは素晴らしきかなメイド イン ニルヴァーナ」といった明るく元気なお経調の歌」という(記事より)。「お経調」というのがミソである。「お寺のテーマソングが着うた配信というのは異例だが、そもそも萌え寺自体が前代未聞」とのことだが、ではお寺のテーマソング自体は異例じゃないのですかと訊きたくなる(異例じゃないのかも)。

 歴史的に見れば、仏寺、または僧侶は民間人を引き入れるために俗っぽいことも随分やってきたわけで、その系譜として見れば際立っておかしいこととも思われない。そんなことはどうでもいいんであるが、この記事で思い出したのが、みうらじゅんの「君は千手観音」。♪カモン観音、カモン観音、カモン観音 Wow oh oh...というやつ。

 大槻ケンヂとのデュオ。彼のアルバムにも入っているそうだが、みうらじゅんの『青春ノイローゼ』というアルバムに入っているので僕は聴いたのだ。二、三年前に梅田のツタヤで見つけて、みうらじゅんのCDなんか置いてある!と思ってついレンタルしたものである(「フォーク・ニューミュージック」の棚でした)。

 ジャケットは若かりし頃の三浦純。中身は全然憶えていないが、この♪カモン観音・・・だけはしっかり頭にこびりついている。演奏は人間椅子。あまりにベタな人選ではあるが、お蔭で質が高いのも宜なる哉。


(補記)「寺ズッキュン!愛の了法寺」聴きました。ポップソングに「お経」を投げ込むことで耳新しい、面白いものが出来ていればいいなあと思ったのですが、そんでまあ実際、上手いこと合わさっているのですが、1+1で2にしかなっていないというのが正直なところ。や、1.3くらいかなあ。お経も凄いのは本当に凄そうだからなあ。何しろ神(仏)がかっているわけだから、そんじょそこらの商業音楽では太刀打ちできないはずである。まあ密教の話かなそれは。