こんなんだったっけ日記

さよなら はてなダイアリー

源氏読み前口上

 源氏物語を読むことにする。読むのは三度目である。
 厳密には四度目で、高校三年の頃に今泉忠義氏の現代語訳(講談社学術文庫)で読もうとしたのだが、こんなアホくさいモン読んでられるかと、須磨までも行かず確か末摘花の辺りで投げ出したのだった。源氏をあらかた読んでおいたら受験に有利かも知れない、という姑息な動機も災いしたと思う。
 その後大学に進学して、文学部にいながら源氏も読んでいないというのは如何なものか(別に国文科じゃないけど)、と思い今度は原文で五ヶ月ほどかけて読み通した。こんなアホくさいもん、古文の勉強だと思って読まないとやってられへん、と判断したのだった(正しかった)。
 それが一昨年のこと。去年にまた半年くらいかけて再読し、そして今年が三度目である。
 一昨年は語釈の殆ど無い岩波文庫で、殆ど判らなかった。去年は岩波の新日本古典文学大系新大系)や、新潮社の古典文学集成で読んだが、まだどれくらい判ったか非常に覚束ない。今回も新体系をメインに使おうと思う。

 そもそも恋愛小説が全然好きではなく、ましてや源氏物語の人物には苛々させられることが穏当に多いのだが、それでいてどうしてまた読み返そうというのか、我がごとながらよく判らない。未だに古文の勉強と言うだけの気持ちなのか、もうちょっと何かあるのか。

 まあ折角新しくブログも始めたことだから、進捗状況を綴っていって後で見返せるようにしようというのである。実は夕顔の途中まで既に読んでいたのだが、頭から読み直すことにする。例の「いんどぅれのおふぉんときにか・・・」(by関弘子氏)からである。