こんなんだったっけ日記

さよなら はてなダイアリー

バッパーズ新年会ライブ

 吾妻光良&ザ・スウィンギン・バッパーズの忘年会ライブに行った時に、楽しかったのだけれど何時間も立ちっぱなしで疲れたなあと思っていたら、新年会ライブ(2月2日)は「座って見よう、バッパーズ」なる趣のもので、こりゃいいやと思ってこちらも参加することにした。チケット代が5500円と結構高いが、背に腹は代えられない。場所はマウントレーニア渋谷というところ。場所の様子は、ディナーショーみたいなのを予想していたのだが、実際には映画館といった感じ。椅子が柔らかいのが有り難い(感想が中年やな、しかし)。
 内容は、忘年会ライブが1部で英語の曲(というのもどうか)を中心にしていたのに対して、ほぼ全編お馴染みのナンバーで通していて、知っている曲ばかりで僕としては嬉しかった。冒頭が「最後まで楽しもう」なのからして興奮させられたし、その次が大好きな「バッチグー」なのも良かった。遂に聴けたという感じ。遂に聴けたと言えば名バラード「しかしまあ何だなあ」も演ってくれた。泣けた。これはメロディーもいいが歌詞も本当にいいんだ。後半の「教えてあげようか 隣の旦那カツラだぜ」(しかしまあなんだなあ、ここだけ引用すると「どこが良い歌詞なんだ」って感じだなあ)が、「教えてあげようか 結構いいもの知ってるぜ」みたいな意味深なフレーズに変わっていたが、あれは何だったのだろうか。
 2部の冒頭は、これまた遂に聴いてしまったキング・クリムゾンの「クリムゾン・キングの宮殿」。これ凄かったですよ。中学だか高校だかの頃に流行った曲と紹介されていたが、流行ったんですかこれが。「21世紀の精神異常者」じゃなくて? 「風に語りて」じゃなくて? 「エピタフ」じゃなくて? まあいいか。
 バッパーズ・バージョン(それにしてもどうしてこの曲をレパートリーに入れようと思ったのだろう)は、予想外にもインストで、ブラス・ロック風(なんか井上堯之バンドとかルパン3世のテーマみたいな感じ)だったり、モロにブルースだったりして、色々凝っていて面白かった。途中、かなり激しくなるところで吾妻さんが何かを連呼しだして、奥田民生に「King of kin」という曲がありましてですね(このkinは菌のこと)、ちょうど「King of 菌!」と言っているように聞こえたんですが、よくよく聴いてみると吾妻さんは「Crimson King!」と連呼していたのでした。で、テンポがギリギリまで速くなってちょうど「21世紀の〜」のシメみたいになったところでズバッ!とブレイクが入るのが最高に格好良かった。あれ録音されていれば良いのになー。
 そう言えば例のツイッターの曲もまた演ってくれましたが、これも最高だった。冒頭のギター・ソロがめちゃくちゃスリリングでした。
 あと聴けて良かった曲と言えば、聴きながら終始笑いっぱなしの「カミさん不細工な方がいい」(これの元ネタらしい曲がSEで流れていた)や、前回非常に印象的だった「俺たち相性いいぜ」など。後者の、語りを入れるところで、なんか聞き取れないなあと思っていたら、どうも「女の子が坊主になんかならなくても」と言っていたようだと少しして気付いた。まあ時事ネタである。
 ほか、意外なところでは1部の3曲目で「コネが無きゃ(You Need Connections)」を演ったのと(日常生活の中でこの曲をよく口ずさんでます)、本編最後の曲が「学校でたのかな」。これはあんまりシメらしくないハードな?曲である(バッパーズの中で「秋葉原」「俺のカツ丼」と並んでハードな曲と思う)が、好きな曲なので嬉しかった。
 アンコールは2度(焦らさないでかなり早々に出て来てくれるのが有り難い)。1度目で「高田馬場へ」で、ああ最近ではこの曲が「ほんじゃね」に取って代わってしまったのかなー、「ほんじゃね」の方が好きなんだけどなー、と思っていたらその次に「ほんじゃね」も演ってくれた。やっぱり良い曲でした。
 2度目のアンコールはベースの牧さん、ドラムの岡地さんを従えて「もったいない」。これも良かった。
 「高田馬場へ」の「泣きながら食べてたラーメン」というフレーズを聴いて晩飯はラーメンにしようと思い、会場近くで見つけたラーメン屋に入ったらこれがマズイんで確かに「泣けた」。餃子は悪くなかったけれど。

 そんなわけで、楽しかったし立っているのに較べたら全然疲れなかったので、良かったのだが、やっぱり長いよな、正直言って。ビートルズの来日公演は時間が30分くらいで(但し前座があった)、チケットは2000円くらいだったという。そこまでは言わないが、時間はMC入れて1時間前後がいいな。チケット代は文句言いません。日本の宝なので。今回の5500円も高いなとは思ったが、バッパーズがこの近さで見られるんだから高いわけないと思い直した(前もこんなこと書いたな)。
 その意味でも去年6月の多摩川べりでのライブは本当に良かったなあ。ビール飲んで、モツ煮つついて、ヤンヤやってさ。T字路sとの共演映像が一曲アップロードされていたので御紹介。観客も結構映っていますが幸か不幸か僕は右の方にいたので入り込んでいません。
 昨秋に浜松のお店でデュオで演ったという映像が有り難いことに全編掲載されておりますが、多摩川のもこういう雰囲気でした。これの5本目の動画には多摩川でも演って大いに盛り上がった「800 Long」が入っていて、大変に嬉しい。