こんなんだったっけ日記

さよなら はてなダイアリー

左弾きベース道中 (5)

 元日に左弾きの練習を始めて早一ヶ月が経過した。その間にそそくさと左用のベースも買ってしまったわけだが、肝心の上達具合はどうなのか。
 そもそも楽器を買って以来どういう練習をしていたかというと、買う前と同じで専ら曲(というかリフ)を唯々弾いていた。課題曲はビートルズの「I Saw Her Standing There」と「Day Tripper」である。これをテンポ60くらいから、少しずつテンポを上げていきながら延々繰り返し弾く。しかし、メトロノームの悪口を言うわけじゃあないが、リズム・マシーンって実に楽しいですね。練習していて飽きない。
 で、月末時点で「Day Tripper」のリフは拙いながらもイン・テンポで弾けるようになってきたが、「I Saw 〜」の方はイン・テンポでは全然弾けない。フレーズ自体は「I Saw 〜」の方が易しいと思うんだけど。
 そもそも自らを全くの初心者と見なすならば、この2曲はちょっと難しすぎるんじゃないかと今更ながら思えてきた。まずは「Till There Was You」辺りからの習得を目指そうかしら。でも「I Saw Her Standing There」と「Day Tripper」が弾けたら、この2曲のフレーズを組み合わせたらタイガースの「素晴らしい旅行」が大体弾けると思うんだよな。
 上達具合ということで言うと、流石に練習を始めたばかりの頃に較べるといささかぎこちなさは取れてきたように感じるが、思ったほど上達スピードは速くない。なんとなく、数ヶ月やれば右弾きのレベルに追い着くんじゃないかと楽観的に見ていたフシがあるが、もちっと長い目で見ないとダメそうである。
 まあ一日の練習時間も決して多くはないし、元々「左弾きできるように頑張る!」というよりは実を言うと「毎日少しずつ左弾きの練習をして、いつの間にかそこそこ弾けるようになっていたらいいな〜」という気持ちで始めたことなので、焦らないのが吉か。
 
 あとこれは前項で書こうと思って忘れていたことなのだけれど、左弾きを始めて驚いたことがチューニングのしにくさだった。今まではペグを利き手である左手で回していたのだが、左弾きになるとネックが右側に来るのでペグも右手で回さざるを得ない。これが非常にやりにくいんですね。逆に考えれば、世の何万何十万という右利き右弾きギタリストは皆このやりにくさに耐えているわけだ。この右利き中心社会にあって正に驚愕すべき事実である。ストリング・ワインダーの存在意義が初めて判った気がした。