こんなんだったっけ日記

さよなら はてなダイアリー

「チャン・ギハと顔たち」来日公演に行ってきた(4)

 (3)からの続き。
 さてバラード・コーナーの次には激しい曲が立て続けにやってくるのがライブの常である。メンバー紹介が始まり、「来た来た来た!」と興奮が高まる。これが聴きたかったのだ。

11. インスト ~ 우리 지금 만나(2)


161108_도쿄_멤버소개+우리지금만나


 メンバー紹介を兼ねたインストを経て「우리 지금 만나」に至る。何年も前から定番になっているようで、YouTubeに色々と動画が挙がっているが、今回聴けたのは上記動画のと同じアレンジのものだったと思う。この動画は前回の来日公演のやつですね(2016年11月8日@代官山UNIT)。ファンキーでめっちゃ格好良い! 特に良いのがイ・ジョンミンのエレピ・ソロと、チャン・ギハが「俺たちがチャン・ギハと顔たちだー!」(推測)と叫ぶのだけど最初ボソボソ呟くところから急にガーンと叫ぶところ。これは映像で見てもアガるが、ライブで観ると当然もっともっとアガる。

 勿論その後に続く「우리 지금 만나」も大盛り上がりで、私も(発音合ってるのか分からんけども)コール&レスポンスには当然参加。楽しい。あとこの曲はコーラスが綺麗なのも良くって、ライブでもきっちり再現していて嬉しかった。
 ここからはもう、まさに怒濤という感じだった。

12. 빠지기는 빠지더라(4)


유희열의 스케치북 - 장기하와 얼굴들 - 빠지기는 빠지더라 20181116


13. 풍문으로 들었소(-)


OST参加曲(EP活動時初出演の演奏)チャン・ギハと顔たち(장기하와 얼굴들) - 風の噂で聞いたよ【Korean Psychedelic Rock】


14. 좋다 말았네(3)


161119_전국투어대전_좋다말았네


15. 새해 복(-)


새해 복 - 장기하와 얼굴들

 ここまでノンストップ。「빠지기는 빠지더라」と「좋다 말았네」は演るだろうなとは思っていたが、実際演られるとやはり盛り上がる。「빠지기는 빠지더라」のスリリングさ!(観客は例の「sssサッ!」という部分を歌っていた。と言ってもそのまま再現すると音にならないので、「サッ!」としっかり発音することになるのだが。面白かった。上記動画参照)この曲は特に、ラップ部分でどんどん盛り上がっていって、伴奏のフレーズも色々と追加されていって「빠지기는 빠지더라!」に回帰するところが本当に格好良い! ところで、この日のライブでのメンバーの服装はこの曲の上記動画と同様の物だった(全員黒ずくめで、チャン・ギハはパーカー。あれでは暑かろうと思いながら見ていたが、流石に途中で脱いでいた)。
 「좋다 말았네」は比較的リズムはシンプルだが、こちらも高いテンションでガンガン来るので非常に盛り上がる。コーラスもキャッチーだし。勿論ドラムも叩きまくりで、楽しい楽しい。
 一方、アルバム未収録の「풍문으로 들었소」と「새해 복」を演ったのは意外だった。「풍문으로 들었소」はカバー曲だがライブでも結構演奏しているようで、定番に近い扱いなのだろうか。リフがキャッチーなので盛り上がる曲である(余談ながら、口笛はやらずに代わりに客席に歌わせていた)。
 「새해 복」(=新年の福)を演ったのは年末だから? と言っても旧暦だと新年はまだ暫く先だと思うが
 ※と思ったら、今年の9月のライブでも演っていた(2018/09/16 Let's Rock Festival.(参考)https://www.youtube.com/watch?v=--Me5MliP8k&list=LLFZiYA4Eld_4a_9XTfBf2YA&index=10)。あまり季節は関係ないようだ。
 この曲は勿論何度も聞いていたが、アルバムに入っていないので他の曲に較べると聞き込みも甘く、何となく軽い感じの曲かなと思っていたのだが、ライブで観てみると思いの外に激しい曲で驚いた。オルタナっぽいのかな。これもかなり盛り上がりました。後半の、複数のメロディーが重なっていくところのコーラスはあんまり上手くいっていなかったようだが(上記動画では割と良い感じ)。

 小休止を挟んで、激しい曲を更に連発。

16. 초심(5)


[Kiha & The Faces - Cho Shim] Comeback Stage | M COUNTDOWN 181101 EP.594


17. 내 사람(3)


[온스테이지 플러스] 20. 장기하와 얼굴들 - 내사람


18. 날 보고 뭐라 그런 것도 아닌데(2)


161211_전국투어서울막공_날보고뭐라그런것도아닌데

 「초심」はYouTubeにテレビでのライブ映像がアップロードされているが(上記)、これは演出の都合上アテブリを重ねているせいか、なーんか臨場感のない仕上がりになっている。実際のライブはもっと音圧が高くて、満足行く出来映えだった。ハモリはイ・ジョンミンが受け持っていて、これは上記動画でも同様。
 次は、フィードバックっぽい音に連なって、ベースのイントロが鳴り響き「내 사람」。ここら辺はもう、ベストアルバムのレコ発ツアーに来ているような感覚だった。この曲もめちゃめちゃ盛り上がって、一瞬「あれ、前の曲なんだったっけ?」となるほど没入させられた。
 次はなんと「날 보고 뭐라 그런 것도 아닌데」。中盤で高速になるところでのベースとドラムのアンサンブルなど、目の前で見るとやはり感心してしまう。予想通り、間奏の即興部分はCDよりもかなり長くなっていた。曲自体は好きなので嬉しかったが、間奏での即興部分にはそれほど興奮しなかった(長い即興があまり好きではないので。キメの部分は凄く良かった)が、70年代のロック・オマージュが強い曲なので「サンタナとかディープ・パープルとか、当時のライブはこんな感じだったのかな~」などと思いながら見ていた。リフで手を振るのは、一応少し参加しました。上記動画8:50くらいからの指揮のくだりは、この日のライブでもやっていた。11:30辺りの「ハッ!」っていうのもやっていたはず。かっちょええ~。

 どの曲だったか忘れたが(MC前だったと思うので「새해 복」か「날 보고 뭐라 그런 것도 아닌데」だったかな)、曲の終盤でイルジュンがスティックを一本飛ばし(暫くもう一本のみで対処し、スキを見て予備を補充)、更に最後にはイアモニターまで飛ばすという暴れっぷりだった。
(つづく)