こんなんだったっけ日記

さよなら はてなダイアリー

私選・2013年ベストアルバム(新譜編)

 皆さん、2014年に入って最初に買ったCDは何ですか。僕はヒカシューのアルバム2枚です。『人間の顔』と『万感』。
 ヒカシューから始まる一年か・・・とちょっと考え込んでしまったのだが、よく思い起こしてみると年始はそれより前にブックオフで何枚か買ってたんだった。HYDE『666』、レッド・ホット・チリ・ペッパーズ『By The Way』、ウルフルズ『バンザイ』(前者の2枚はよく聴いていたのだがCDでは持っていなかった)。いずれも250円か500円で購入。つい先日も同じくブックオフで、ラルク アン シエル『ray』とジェフ・ベック『Guitar Shop』(茶色ジャケットのやつ)を各250円で買ったしなあ。アマゾンでトライセラトップス『Licks & Rocks』も800円くらいで買ったな。これら3枚も、愛聴しながらCDは持っていなかったもの。新品でもヒカシューの後にキンクスThe Kinks at the BBC』(ディスク1が最高)、関ジャニ∞『ひびき』(2種。感想はこちら)、ポリシックス『Action!!!』(ちょっとイマイチかも?)などを既に買っている。ちょっと買いすぎだな。控えよう。
 まあそんなわけで、2014年の音楽生活も既にしっかり始まってしまっているわけだが、昨年の総括もしておきたい。2013年は良い作品に沢山出会えた「当たり年」だったように思うが(特に後半)、私選ベストファイブ(新譜編)は次の通り。
 

1位:椎名慶治『S』
 堂々の1位は年の初めにリリースされた椎名慶治のアルバム。前年の2012年はフル・アルバムこそ出さなかったがミニ・アルバム『I & key EN』はかなり良い出来だったし、ソロになってからコンスタントに新譜を出してくれるのはファンとしては嬉しい限り。この『S』は本当に良くって、サーフィス時代を含めてキャリア最高傑作の一つと言っても良いと思う。歌詞もメロディーも冴え渡っていた。アルバムのオープニング・ナンバー「僕等の中」からスタートした、4月の赤坂BLITZでのライブも本当に最高でした(『Strip? or Stripper?』としてソフト化)。
 なおこの年に椎名はサーフィスの1枚目のアルバム『Phase』のセルフカバーもリリース。新たに盛り込まれたアイディアの中には素晴らしいものも幾つもあったが、アルバム全体としては(完全に打ち込み主体のサウンドであるせいもあり)愛聴するには至らず。むしろ同じ日に配信限定で出たアンプラグド曲集(ライブ)の方が良かったかも。あと英語の教材のオマケとしてダウンロードできた「Make It Happen」も意外と良い出来でした。

S

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2位:マキシマム ザ ホルモン予襲復讐
 6年ぶりのアルバムということで非常に話題になった一枚。前々作『ロッキンポ殺し』を聴いて、思いの外に軽いサウンドだったのでちょっとがっかりだったのだが(前作は未聴)、本作はばっちり分厚いサウンドで、ナヲのドラムが痛快である。曲も正に粒揃い。前にも書いたかも知れないが、もしこれが英語で歌われてアメリカでリリースされていればグリーン・デイの『American Idiot』に匹敵する傑作として世界中でバカ売れしたに違いないと思う。まあ歌詞を見れば(このバンドは絶対に歌詞カード見ながら聴かなきゃダメだ)、日本だからこそ生まれた(膿まれた?)バンドだよなあとも思うが。
 改めてシングル曲(カップリング含む)のレベルの高さにも驚かされた。でも「Maximum the Hormone」はPVあった方がいいな。あれはあの映像があるかないかで全然違う(この曲に限らずこのバンドは優れたPVが多い)。
 大したことではないが、大部のブックレットが付いた豪華盤だけでなくシンプルな形でもリリースして欲しかった。

予襲復讐

予襲復讐


3位:関ジャニ∞『JUKE BOX』
 2011年の『FIGHT』以来2年ぶりのオリジナル・アルバム。前半も悪くはないが、素晴らしいのは「クラゲ」以降の後半。後半だけなら大傑作『8UPPERS』に比肩しうる出来である(匹敵するとまでは言わない)。「クラゲ」「Dear Summer様!!」「あおっぱな」「北風ブルース」という並びはめちゃくちゃ素晴らしい。そして何と言っても「Your WURLITZER」に快哉を叫んだ音楽ファンは多いはず。
 本作についてはこちら(Disc12)の記事も参照。タイトル、ジャケット、盤面といった外面も、彼らのアルバムとしてはこれまでにないほど良いセンスだった。
 現代のJポップ・Jロックを華麗に乗りこなす彼らの姿を眩しく感じつつも、『ズッコケ大脱走』のノリを懐かしくも思う複雑なファン心である(懐かしむって言っても『ズッコケ』は完全に後追いで聴いたんだけど・・・)。

 


4位:ヨーコ オノ プラスティック オノ バンド『地獄の果てまで連れてって』
 私は『ダブル・ファンタジー』がまともに聴けないというほど小野洋子の音楽作品が苦手なのだが、そしてビートルズ・ファン、ロック・ファンの中にもそういう人は少なくないと思うのだが、そういう人でも本作は(歌詞カードを見ながら)聴いた方が良いです、マジで。どんな些細なアバンギャルドさも堪えられない、と言う人でさえ「僕たちにさよならは無いんだ」には心動かされるだずだ!(所謂「スタンダード」になってしかるべき曲と思う) 


5位:ポール・マッカートニー『NEW』
 2013年はウイングスのライブ・アルバム&ビデオ再発(劇場公開!)、新譜、来日公演とポール尽くし。ファンは間違いなくここ数年で一番の幸福を感じたはずである。来日公演最高だったなあ、としみじみ。新譜も良かった。良かったんだけど前作『Memory Almost Full』(2009年)が私はキャリア最高傑作の一つと思うほどに好きなので、それと比較するとどうも地味というか、単調な曲が多い印象も拭いきれない。でも「Save Us」から始まるというのは素晴らしいな。コンサートで演った4曲はどれも盛り上がりました。他で好きな曲は「Alligator」「On My Way to Work」「I Can Bet」。

NEW

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(特別枠)サウンドトラック『サザエさん音楽大全』

 遂に出た一枚と言うべきか。本作の重要性は、あの『レコード・コレクター』誌が2ヶ月にわたって記事を掲げたことからも判る(なお同誌2014年2月号では13年のリイシュー作品ランキング「サウンドトラック」部門の3位に本作を掲げている)。昨年の夏頃にも「いよいよ出る」「やっぱり頓挫」というニュースが交互に出て、インターネット上でも話題になったが、その後に再び急展開、きっちり発売された。
 実際に聴いてみると、思った以上に知っている曲が多いのに驚嘆させられた。「もう知っている曲は大方出尽くしただろう」と思っていても、まだ出て来るのだ。私が『サザエさん』を見ていたのは1995年前後の数年と思うが、これほどまでにBGMが身体に刷り込まれていたとは。この感覚が味わいたくて聴いたとは言え、期待を上回る一枚でした。なおメイン作曲・編曲者の越部信義氏はなんと童謡「おもちゃのチャチャチャ」の作曲者でもあるとか。そう言われると同様のテイストを感じないでもない。
 CDで聴いてみると、お馴染みのBGMにもやはりサウンドの新旧のあることが感じられ、アニメ『サザエさん』の歴史の重みを感じた。
 また、火曜日のサザエさんを知る最後の世代としては(今や火曜日サザエどころか、東芝単独提供時代を知らない世代が生まれつつあるのだ)、火曜日版のテーマソングもきっちり入っているのが嬉しい。日曜版のテーマについてはカラオケも収録、過剰なほどに音がボインボインしているベースギターも楽しめる。ただテーマソングや次回予告BGMは「TVエディット」バージョンも収録して欲しかったと思うのは私だけではないはず。
 それにしてもタラちゃんの足音(2種)がマジで収録されていたのにはビビった。そして、こんな超現実的な音だったとは気付きませんでした。なおタマの鳴き声も収録(4種)。
 「大全」とは銘打つもののこれまでの放送で500曲もの楽曲が録音された内のごくごく一部に過ぎず、まあ『The Very Best of サザエさん』か『サザエさんSmash Hits』くらいが命名としては穏当?であろう。
 2月には楽譜(ピアノ曲集)も発行されるそうだが、むしろバンドスコアを出して欲しいぞ。

サザエさん音楽大全

サザエさん音楽大全

(追記)この記事を書いたすぐ後に永井一郎氏逝去の報あり。悲しい。御冥福をお祈りします。


 この他、吾妻光良&ザ・スウィンギン・バッパーズ待望の新作『Senior Bacchanals』は期待に違わぬ出来だったし(但し知っている曲が多かったので驚きには欠いたためランク外)、バディ・ガイのなんと2枚組オリジナル・アルバム『Rhythm & Blues』にも痺れた。関ジャニ∞は12月に出たシングル『ココロ空モヨウ』も良かったです。ポリシックスの『Weeeeeeeeee!!!』(ジャケットが素晴らしい)って2013年だっけ?