こんなんだったっけ日記

さよなら はてなダイアリー

キムとユウ

 よんどころない事情があってあの『冬のソナタ』全20話を10日ほどかけて観た。
 印象に残ったところを書き連ねていくと罵詈雑言の嵐になりそうなのでそれはしない。それよりも良い点を挙げると、ミニョンの年上の部下であるキム次長と、サンヒョクの先輩DJユウさんの2人が超絶イイ男だったことである。
 特にキム次長が良かった。あのちょっとクタっとヘラっとした感じがなんとも言えず魅力的だ。コミカルな役どころと言えば他にもヨングクやらユウさんやらがいたわけだが、一番ミニョンに近かったこともあって存在感が際立っていた。ジョンアさんとの掛け合い漫才も良かった。
 ラストでの役回り(チュンサンが手術前に残したデッサンを元にあの家をキム次長が設計した、ということと思うのだが)も何とも素敵でした。
 俳優はクォン・へヒョという人だそう。ネットで検索してみると、何か料理本を出していたり、日本語でブログを書いていたり(短期間だったようだが)と、実に得体の知れない感じである。『ラスト・プレゼント』という映画でマヌケな詐欺師を演じたとのことだが、是非観てみたい。
 顔が誰か複数の人に似ているんだよな。1人はアントニオ猪木なんだけど。他が誰だかちょっと出て来ない。
 もう一人のユウさん(ネット上ではユとなっているが僕が観たビデオでは確かユウとなっていた)だが、こちらはユ・ヨルという歌手が本人役で?出ていたらしい。スキー場でのコンサートでいきなり自分が歌いだした(あれには笑った)のはそういうワケだったのか。上手かったわけだ。同シーンでは、いやに流暢な司会を務めていたのも印象的であった。サンヒョクが彼について「ハミングしながらピアノを弾くんだ。グレン・グールド気取りなのさ」と語る(ひょっとして実話か?)も面白かった。
 全体的にサンヒョクに絡むところでのお調子者っぷりが大変楽しかった。あと劇中で最も「いい人」そうに見えた人物であった。なんかいつも笑っている感じだったし。


 ところで語りだすと文句タラタラの冬ソナではあるが、一箇所だけ感動したシーンがあって、それは記憶を戻しかけのチュンサンが春川の家で10年前に自分が吹き込んだテープ(リハーサル)を聞き返しているところ。「違うな・・・」とか言いつつチュンサン(10年前)が試行錯誤しているさまが泣けた。いや、泣いちゃいないが。