こんなんだったっけ日記

さよなら はてなダイアリー

今年の音楽(ライブ篇)

 ユーライア・ヒープが来日するらしい。暫く前にはヴァニラ・ファッジが来日するというニュースもあった(延期になったそうだが)。なんか2015年って感じがしないなあ。
 ・・・というような音楽的感想を日常生活の中で抱くことはしょっちゅうあるのだが、ブログに書くにはちょっと億劫だし内容的にも貧弱。やっぱりツイッターがいいのかなあ。
 こうしたことと共に、どうでもいいようなことではあるのだが「あれ、あのアルバムっていつ買ったんだっけ」「あのライブに行ったの何月だったっけ」などと思うことがしばしばある。そうしたことの備忘録のためにこのブログには「今週の音楽」という欄を設けてあったのが、去年からサボり気味ではあったが、今年に入って完全にサボってしまっている。何もないよりは走り書きでもあった方が良かろうと思い(書きためた物も少しはあるし)、今更ながらつらつらとここにメモする次第。重荷を下ろしたい気持ちもある。
 まずはライブ篇。


(1月)
 4日だったか。椎名慶治のライブへ。男性限定という彼としては珍しい試み。下北沢のシェルター、あれはキャパ200人くらいか。非常に小さいハコで楽しかった。ただ演奏の面子は去年末のライブと同じく五人編成で、うるさい。セットリストも去年末のライブと大凡同じだったと思う。


(1月)
 ザ・キャプテンズかまやつひろしが対バンするというので観に行った。確かライブの数日前に気付いて急いでチケットを取ったのだった。場所は代々木のZher the ZOOムッシュが先。1曲目が「Music, Music」なので興奮する。2曲目が何故かジェフ・ベックの「ハンマーヘッド」だった。遂に生で「ノーノー・ボーイ」が観られたことにも感動。あと「ゴロワーズ」や「のんびりいくさ」なんかを演っていた。「のんびりいくさ」はドラムのグリコ氏がボーカル。好きな曲だけにムッシュに歌って欲しかったがまあ仕方ない。
 続いてキャプテンズ。好きなバンドだがライブを観るのは初めて。この後脱退してしまうケイ伯爵も加えての五人編成。新しいシングルなどからの曲が多く、知らない曲が多かったのだが極めてしっかりした演奏で、非常に楽しめた。テッド素敵! モズライト・ベースが欲しくなった(この後たまたまお茶の水で中古のレフティを見つけて試奏するが、ミディアム・スケールのせいか全然思った感じじゃなくって、断念)。スパイダースに敬意を込めて「夕陽が泣いている」を格好良いアレンジで演っていたりもした。
 ただ「グルーピー」の多いバンドなので振り付け的な「お約束」がかなり多く、その点は非常にしんどかった。演奏的には是非また観たいが、場の空気的には二度と行きたくないという、ややこしいライブであった。
 なお客席(スタンディングだけど)には「かっぺちゃん」こと加藤充氏の姿も。


(3月)
 東京カランコロンのライブに行った。場所は去年観たのと同じ渋谷WWW。去年のも良かったけど今回のはそこから何重にも良くなっていて、驚いた。前回はあまりピンと来なかった「ヒールに願いを」も凄く良くって、サビ後半のベースライン(高音にいくとこ)が最高に美しくて泣けた。帰って耳コピして練習した。なおこの日の演奏はシングル「スパイス」のオマケDVDに(MC以外)全編収められています。


(4月)
 悲願のポール・マッカートニー再来日、勿論行ってきました(東京ドームを二回、23日と27日。流石に武道館は行けなかった)。演目は思ったほど前回と変わっていなくてやや残念だったが、そして声の調子は前回には及ばないようではあったが、勿論充分楽しみました。こういう言い方は誤解を招くかもしれないが、実はコンサート中で一番興奮するのはポールが最初に出て来る時なんだよな。やっぱり自分にとってもポールは「アイドル」なんだと実感する。
 23日の「Jet」は(前回演らなかったので)嬉しかったなあ。でも実は27日の「あの娘におせっかい」は(前回も演ったのに)もっと嬉しかったけど。新曲「Hope for the Future」は、音源で聴いたときは手癖っぽいな〜と思ったが、ライブで観てみると(当たり前だが)「今のポール」にしっかりハマっていて、思いの外良かったです。
 あと今回は運良く、初めてアリーナ席のしかも結構前の方で、ポールを観ることができた(27日)。これはいい経験でした。なんか、海外のフェスに参加しているような気分になれた。あと1万7000円も出すんならせめてコレくらいの距離で観たいよなあ、と初めて思った。
 我ながらちょっと意外だったのは、肉眼で確認して感慨深かったのはポール本人よりもむしろバンドメンバーだったこと。「おお、ブライアンとラスティがいるよ・・・」って感じで。なおこの距離にして、ポールのベースはあんまり(いや、殆どかな)聞こえませんでした。残念。やっぱり東京ドームで演るっていうこと自体がね、そういうことを捨象しているというか・・・。
 しかしこの27日、実は最大のハイライトはコンサート中ではなかった。この日、「アリーナ席だったら和田唱がいるんじゃないか!?」と期待し、ファンクラブの通販の福袋に入っていたトライセラのツアーTシャツを着ていったのだが、随分見回したが和田唱どころか一人の有名人も見えず。コンサート中は勿論それどころじゃないし。で、終演後に席に座って規制退場の順番待ちをしていたら、一緒に来ていた知人が何気なく「あそこにトライセラトップス和田唱がいますよ」と言うではないか! 指さす方を凝視すると、確かにいる! 早速駆けていった。ツアーTを着ていたおかげで(和田氏のリアクションは「着てるじゃん!」でした)只のミーハーと見なされることもなかったろうし(まあ、実態は只のミーハー同然なのだが)、いやあ僥倖。
 しかも吉田さんもいて、握手してもらった上に一緒に写真まで撮ってもらっちゃってもう御満悦という感じでした。足が震えたね。それにしても、こちらがトライセラファンであることを全く言っていないのに和田さんがいることをわざわざ教えてくれた知人(アリーナのチケットを取ってくれたのもそもそも彼だし)には、誠に感謝に堪えない。おまけに、この出来事の暫く後に届いたトライセラのツアーチケットを見ると、なんと最前列! 椅子ありのライブで最前列なんて初めてです。トライセラ運がビシビシ来ていることを感じた。


(5月〜10月)
 昨年の暮れに買ったトライセラトップスの新譜がとても良い出来だったので、ライブに行きたいと思い、チケットが取りやすいようにと年明けにファンクラブに入会。第1弾ツアーの大阪公演(5月、なんばハッチ)と第2弾ツアーの千葉公演(10月、柏パルーザ)を観に行った。大阪公演は前述の通り最前列。ただ和田唱のアンプの真正面だったので音のバランスは良くなかった。しかも和田唱がピックアップをリアに入れてばっかり弾くもんで音がキンキンでちょっと閉口(後の柏ではたまにセンターなど使っていた)。曲目では大好きな「Pumpkin」を演ってくれたのが嬉しかった。
 10月の千葉公演は、ハコの中央やや後ろくらいの位置で観たので音のバランスは文句なし。ただこの日のライブは、和田の喉の調子が良くなかったのでネット上でもそこそこ話題になった。高音は確かに出せていなかったが(途中から顕在化)、全く歌えていないというわけでもなかったので個人的にはそれほどは気にならなかったが、本人はめちゃめちゃ落ち込んでいた。曲目的には大阪公演では演らなかった「Jewel」を演ってくれたのが嬉しかった。和田はあまり歌わずにその分を観客が歌って補うという趣だったのだが、これはこれで楽しかった。この歌は聴いていても泣けるが歌っても泣ける。
 2度のライブを通して感じたのは、まずトライセラのファンは演奏中にしっかり踊る。和田の教育の賜だろう。僕もコンサートでは踊る派なのでこれは大変好ましかった。踊るといってもリズムに合わせて体を揺らす程度だが、他のミュージシャンのライブだと特定の振り付けや手拍子をする以外は直立不動という観客が意外なほど多いのだ。
 もう一つ感じたのは、アンコールの拍手に全く心がこもっていないこと。これは大阪も千葉も同様だった。こんなに覇気のないアンコール要求は初めて経験したかも知れない。前述のような、喉の調子が悪い和田に対してはその場でも非常に暖かい言葉が投げ掛けられていたのに、どうしてなのか。識者の教示を請いたいところである。


(7月)
 Life is Groove韻シストの対バンを観に行く。場所は下北沢ガーデン。LIGは何演ってたっけな。全然思い出せない。韻シストは初めて観る。ラップ主体の音楽は(客の煽り方も含めて)苦手だが、最後の方は結構楽しかった。