『関ジャニズム』が肩すかしの内容であったことが自分の中でよほど響いたと見えて、それ以来関ジャニ∞のCDもDVDも、新しいのは買っていなかった。別に「買うまい」と心に決めていたわけではなくって、何となく食指が伸びなかっただけであるが。DVDは高いしね。『がむしゃら行進曲』はジャケットも良かったし、曲も悪くなかったのだが、試聴してみるといかんせんカップリング曲が非力だったので買い控えたのだった。
さて、新作シングル『強く 強く 強く』も、曲名からしておそらく(私があまり好みでない)ミディアム・バラードだろうし、今回もまずは店頭で試聴してみて、カップリングが良ければ買うか、と思っていたのだが、渋谷タワレコに一週間ほど前に行ったところ、本作は既に視聴機にはなく、ちょうどその時酒を飲んでいて(その場で飲んでいたのじゃないよ)若干気が大きくなっていたので、「えーい買ってしまえー」というので購入(勿論通常盤)。
で、帰って聴いてみると、予想通りリード曲はバラード風であるが(ところでウインドウズ・メディア・プレイヤーに入れるとジャンル名の所に「R&B」と表示されたのだが、流石にそんなことはないよな)、でもなかなか良い出来映えだと感じた。
ただ、なんかサビの歌い出しが90年代のJ-POPみたいだけどな。あれ、なんだっけ・・・そうだ、Field of View(不可解なグループ名だ)の「突然」だ。あと2番コーラスの「存在の証明〜♪」という歌詞は、幾らなんでもダサすぎないか。
・・・といった文句もあるのでそこまでは褒められないが、でも全体的には良い曲だと思う。コンサートに行ってこの曲を演ってくれたら嬉しいと思うもの。あ、そういえばバンド曲のようでもあるし。
そして肝心のカップリング。これがまた思いの外良かった。「EXTEND!」はサビが明るくなりすぎるのが残念だが(段々慣れてきたけど)そこまではなかなかに好みだし、エンディングも「そこで終わらせるか!」と刺戟的な味わい。続く「Can't U See?」(YouをUで代用するのってまだアリなのか? 相当古臭く感じるけど)も、パンチはやや弱いがAメロの低音とか面白い。今回のシングルは、買っておいて良かった。
しかし「がむしゃら行進曲」のリミックスは、なんというか、こういう言い方をすると年寄りっぽくて嫌なのだが、「うるさい」と感じた。音のいじり方に繊細さを欠いている。リピートのかけ方とかが、なんかガサツというか、頭悪い感じというか、とにかく疲れてしまう。
最後に入っている大倉のお喋りが、なんと殆どドラミングのことばかりなので驚いてしまった。なんの注釈もなしにハイハットがどーのとか言ってるし。よっぽど印象深かったと見えて、大倉に直接「あのトークは良かったよー」と話し掛ける、という夢を見た。
そう言えば封入されているオマケのステッカーも緑だった。しっかしこのステッカー、背景がめちゃくちゃダサいな。救い難い。くちびるロゴだけ切り抜くしか、使いようはないだろう。
本当はお喋りコーナーよりも以前のようにカラオケ・バージョンが欲しい。
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ところがゲストが渡辺美里とSuperflyという、私にとってはどうにも関心の持てないペアで(余談の余談になるが、SuperflyはJ-POPとしてはかなりいいセン行っているとは思うのだが、「どうしてそんな名前で売り出しておきながらファンクを演らない!?」というので(まあアルバムとかでは演っているのかも知れんが)、非常に失望感というか不信感というかを抱いているのである)、しかものっけからSuperflyについての「あるある」だの、彼女が料理好きだというので最新の料理グッズの実演だのがあって(まあこれはちょっと面白かったけど)、呆れかえってチャンネルを替えてしまった。あれはないだろう。
聞くところによるとその次の回(ゲストは和田アキ子とサンボマスター。これは観たかったな)にて、和田アキ子が「音楽の話はしないのか」と言ったそうで、ゲストにこれを言われるようじゃあ音楽番組としては完全に死に体である。いやはや本当にがっかりしました。
最後のジャム・コーナーもちらっと観たのだが、これも「音楽面で関ジャニ∞が好きな人は最早こんなもんじゃ満足しないだろう?」という感想。だってエレキギターが錦戸と安田と更にサポートの人という3人もいて、3人ともジャカジャカとコード弾きしていたりするんだもん。アンサンブルを聴かせるつもりなどないと判断される。勿論、曲全体を通して観れば、安田が単音弾きをしていたりとか、色々工夫はあったのかも知れないけど、それにしてもね。
と言うわけで、私が観た回とタイミングがたまたま悪かっただけかも知れないが、この番組については「期待しただけ失望も甚だしい」という典型的なケースであった。改善の噂が聞こえてきたらまた観てみたいです。