こんなんだったっけ日記

さよなら はてなダイアリー

夢で会いましょう&夜のくもざる

 村上春樹の『夢で会いましょう』(糸井重里と共作)と『夜のくもざる』(安西水丸と共作)を図書館で借りてきて読んだ。
 読み返すのは結構久しぶりである、と言っても今までにそれぞれ2,3度は読んでいるものであるが。村上春樹の軽めの作品をということで半ば無作為に選んだ2冊であったが、意外と内容的にもリンクするところがいくつかあって面白かった。
 どちらも、初めて読んだのは10歳か11歳くらいだったと思うが、当時に較べて理解が深まったかと言われると・・・まあ当時は知らなかったが今では知っている言葉というのがいくらかはあるが(そのお陰で「アンチテーゼ」関連の話は今の方が面白く読めるように思う)、それ以外だと大体当時も今も「あー面白い」という感じでずるずる読んでしまう。そして当時も今も「朝からラーメン」の元歌という「天使のハンマー」がどんな曲か知らない。
 それにしても、とりわけ『夜のくもざる』の方は、本当にこんなワケのわからん話をよく量産できたもんだと、改めて読み返してみてしみじみと思う。
 
 「愛なんかで腹がいっぱいになるもんかい」とクモザルは言った。(『夢で会いましょう』「ジャングル・ブック」)

 これが読み直したくてこの本を借りたのだった。
 次は『ランゲルハンス島の午後』を借りてこよう。