バンドスコアのことなど

　遅まきながらバンドスコアとピアノスコアを購入しました。期待通り、なかなか楽しめる。
　選曲については買う前から判っていたわけだが、ピアノスコアの方に「願い」が入っているのがとにかく嬉しい。そして「ブリュレ」。バンドスコアの方に「413man」を入れたんならピアノスコアの方には「kicyu」を入れたらどや、などとは言うまい。
　バンドスコアの方は、これまでのバンド曲を網羅したというわけでもなさそうで、「情熱Party」なんか入ってたらシブかったのになあと思うが、それよりも「ゴリゴリ」が入っていないのが解せない。「強情にGO!」を入れる前に「ゴリゴリ」じゃないのか。まあ近年の状況ということで言えば「ミセテクレ」「ローリング・コースター」「LIFE」が入っているので基本は押さえているとは言える。あと絶対に入れないといけない『って!!!!!!!』も入っていることだし、充分合格点である。個人的には「ローリング・コースター」目当てで買ったという部分もある（この曲のベースは、なんか聞こえそうでよく聞こえんところがあるので）。
　さて、この手の本ならばアーティスト本人は一切ノータッチということも有り得るわけだが（特に関ジャニ∞の場合、CD収録の時点では別のミュージシャンが演奏しているわけだから、採譜の上でも関ジャニ∞のメンバーに直接コンタクトをとる必要はない）、バンドスコアでは各人のコメント＋楽器紹介etc.、ピアノスコアでは意外と充実のインタビューがあって、良心を感じた。率直に言って、僕の好みからすると普段雑誌で読む関ジャニのインタビューよりも段違いに面白い。
　但し楽器紹介はもうちょっと詳密にやってもらいたかった（特にベース。ここでSTR Guitarsのベースに言及しないでどうするか！）。あと、錦戸の青のストラトが「2010年に入手」とあるが、僕の知っている範囲で言ってもPUZZLEツアーや2009→2010のカウコンで使っているわけだから（それともあれは別のギターなのか？）、これは2009年入手の間違いではないかと思う。渋谷がピート・タウンセンド・モデルのアコギ（「イエロー・パンジー・ストリート」のPVで弾いていたやつか）を使っているというのは来歴がよく判らないが、多分ザ・フーそのものは別に好きじゃないと思うので、誰かから勧められたか（あるいはクロマニヨンズ関係？）、またはたまたまであろう。あと、これは前々から思っていたことではあるが、錦戸がレス・ポールJrを使っているのは、（色は違うが）ジョン・レノンが使っていたことと関係があるかもしれない。
　ドラムのことは全然判らないのだが、オレンジ・カウンティのセットが紹介されていて、「好きなドラマーが使っていたので」とある。ピアノスコアの方のインタビューでRIZEが好きだった旨、大倉と安田が述べているが、まさしくRIZEのドラマーである金子ノブアキがオレンジ・カウンティを使っている。2人は交流があるらしいので（ネット情報）、まず間違いなかろう。なお、ウィキペディア先生によると、金子がオレンジ・カウンティを使用していた時期は2000〜03年ごろという。
　ちょっと面白いのは、この時期のRIZEは、ボーカリスト兼ギタリストのJESSEも（全くの同型ではないものの）渋谷が持っているのと同じ、キャンディ・グリーンのエリック・クラプトン・モデルのストラトを使っていたということである。偶然かも知れないが、この色のストラトはちょっと珍しいようにも思うので、あるいは渋谷も大倉と同様にRIZEに触発されて楽器を選んだ可能性はある。
　更に言えば、安田は一時器ポール・リード・スミス（PRS）のギターを使っていたそうだが、実はこの時期のJESSEはPRSも弾いていたのだ。面白いでしょ。まあPRSも人気ブランドではあるので、これも偶然かも知れないけれど。
　「モンじゃい・ビート」のベースがRIZEのKenKenだと聞いた時には「どうしてまた…」と首をひねったものだが、意外にも関ジャニ∞とRIZEが縁深かったと一人合点して面白がっているところである。「ミセテクレ」が好きなeighterは一度RIZEも聴いてみると良いんじゃないでしょうか。