こんなんだったっけ日記

さよなら はてなダイアリー

十三年目の発見

 永谷喬夫はサーフィス時代に結構色々なギターを弾いており、却って代表的な楽器を挙げにくいが(サンバーストのギブソンES-335を弾いていることが比較的多かったように思う)、2001年のライブ・ビデオ(ライブ自体は2000年12月)で弾いていたクルーズ製(この頃永谷はクルーズのギターをよく使っていた)の黒いストラト・モデルを思い浮かべる人も多かろう・・・いや、少しはいるであろう。
 このライブ・ビデオ『Face to Fate』を観ると、同じくクルーズ(Crews)のAbsoluteというモデル(これは当時テレビの歌番組でも弾いていた)をチューニングの関係か「Tell me」と「なにしてんの」で使っている以外は、全編でこの黒ストラトを弾いている。
 黒いボディーにベッコウ柄のピックガード、指板はローズウッド、ピックアップはS-S-H式、トレモロウィルキンソンという組み合わせ。コレに淡い憧れを抱いたサーフィス・ファンは当時全国に600人くらいはいたであろう(ほんまかいな)。個人的にはこの頃の写真をよく見ていたせいで、長らく憧れの一本であった。
 というか、今だに「いつかは同じ見た目のモノが欲しい」という思いはある。そうするとレフティー版ということになろうか。この前買った白いストラトを改造してもいいな・・・。
 まあそれはさて置いて、先日久々にこのビデオを見返していたところ、ある一大発見をしてしまった。
 このストラト、実は2本あったのである。
  ライブの最初は写真①のように、ヘッドに塗装がないギターを弾いている(クリックで拡大)。
  ところがビデオ7曲目の「たまり場」では、左のようにヘッドもボディと同様に塗装された(所謂マッチング・ヘッドの)ギターになっているのである(写真②)。
 こんな基本的なことに今まで気付かなかったなんて全く迂闊であった。なお変更後は終演までこちらのギターのままである。
 それにしてもどうして2本も持っていたのだろうか。しかもライブ中に持ち替えるとは(チューニングが違ったのかな?)。どちらも22フレットだし(22フレットないと「samurai mania」は弾けない)、見たところヘッド以外はおんなじである。ピックアップなどが違うのか、単によっぽど気に入っていたか。いやそんなことよりも、こんなことを文章にして何人の人が喜んで読んでくれるんでしょうか。