こんなんだったっけ日記

さよなら はてなダイアリー

リリース待ち

 関ジャニ∞の7枚目のフル・アルバムが来月出る。前作の『JUKE BOX』が出たのが2013年の10月。ええ〜もう一年かよ。「Dear Summer様!!」や「Your WURLITZER」に大興奮したことを懐かしく思い出す。そう言えば最近聴いていなかったな、ということで久し振りに『JUKE BOX』を聴きながらこれを書いております。あーいいアルバムだ。
 さて新作であるが、現時点では「それほど期待していない」というのが正直なところである。その要因の第一は、今年に入ってのシングルが今一つパッとしないこと(『言ったじゃないか/CloveR』は未だ聴けていないが、どちらにせよこの2曲はアルバムには収められない)。
 昨年末の「ココロ空モヨウ」は良かったけれど(B面曲も良かった)、その次の「ひびき」は、あの「LIFE」の金丸佳史が作者なのにどうにもパンチが足りないし、続く「キング オブ 男!」は、まあ格好良いと言えば格好良いんだけど、「反則スレスレ」という危うさがある(おそらく古い音楽が好きな人ほどこの感覚を共有してもらえるのではないか)。「ER2」は割と好きなんだけど手放しで褒めるには至らないし、「オモイダマ」については何をか言わんやという感じである。配信限定の「RAGE」も、やはり「なんか欠けてる」という感が今のところある。
 B面曲も、今年に入ってからのシングルはあまりパッとしない。B面曲だけでも数えると8曲あるのだが、注目すべきは「ひびき」B面の「フローズンマルガリータ」(85点)、「オモイダマ」B面の「まだ見ぬ地図」(90点)くらいか。
 アルバムにはシングル曲が一定数入るわけだから、そのシングル曲があまり気に入っていないとなると、アルバムへの期待も下がり気味になるのは致し方のないところである。


 そんなわけで、何となく楽曲面でもどかしい思いが染みついている一方で、彼らの「言語感覚」とでも言うべき点にも不安が出て来ている。
 まず自主レーベルを立ち上げるということで、そのこと自体が今後どのように影響してくるかは現時点で全く不明であるが(でも何となく不安です)、それはともかく「インフィニティ・レコーズ」という名前である。Infinity(無限)であるから、勿論「関ジャニ∞」の∞から取ったのであろうが、なんか覚えたばかりの英語をやたら使いたがる中学生のような恥ずかしさを感じるのは私だけであろうか。別に「風待レコード」みたいなのにせよとは言わないが、もうちょっと言葉を「練って」欲しかった。
 それに加えて、そして新作アルバムの名前である。「関ジャニズム」。どうでしょうかコレ。前作「JUKE BOX」というタイトルが告知された際には、それだけで「良い作品が出て来るんじゃないか」という期待が持てたものであったが。そもそも「〜イズム」という言葉は、昔々ジョン・レノンが「平和を我等に(Give Peace a Chance)」で諷刺したように、スノッブな臭いが染みついた言葉である。そこに「関ジャニ∞」という、今や誰も意識しないが冷静に考えると相当にダッサい名前(けなしているわけではないよ)を結び付けることに、一体どのような意図があるのか。ミスマッチ感覚の面白さを狙ったのか、それとも本当に格好良いと思っているのか。どちらにしても、アルバムの題としては「どうでしょうかコレ」としか言えない。


 ・・・とまあ、そんな愚痴みたいな陰口みたいなことばっかり言っても仕方ないんである。期待できる側面にも目を向けよう。
 まず自作曲。渋谷作詞、安田作曲のが一つある。渋谷作詞か・・・「あ」の暗い想い出が蘇りそうになるが(今回の題も「ゆ」だしな・・・)、まあ、期待することにしよう。
 そしてもう1曲、「おえかき」という曲の作詞作曲が「りょうちゃん」となっているが、これは錦戸亮のことで良いのでしょうね? だとすると編曲者の「ももちゃん」はPeachであると見るのが最も自然に思えるが、さてどうでしょうか。
 両曲とも、タイトルからすると曲想はあまり激しい感じではなさそうであるが、まあシングル曲にハイテンションのものが多いですからね、アルバム曲は自ずと落ち着いたものが多くなるのではないかと思われる。
 と言いつつも、現時点の情報で2曲目とされている「FUN FUN FUN FUN FUN FUN FUN FUN」は、多分ハイテンションの曲でしょうね。リップスライムによる提供とのことで、個人的好みからすれば「・・・」であるが、このタイトルはねえ、やはりビーチ・ボーイズに絡めているのか否かというのが非常に気になる。
 長瀬智也が詞曲のみならず編曲まで手掛けたという「ドヤ顔人生」も気になるところ。「象」作者である高橋優はよく聞く名前であるが(安田がファンを公言していたような気が)、作品を聴いたことがないので雰囲気は判らない。作品を聴いたことがないと言えば、前作の「TAKOYAKI in my heart」で初めて作品を聴いた前山田健一から今回も提供があるそうである(三十路少年)。さてどんなものを出して来るか。