こんなんだったっけ日記

さよなら はてなダイアリー

今週の音楽(2014年3月17日〜30日)

 どういう因果かジャズをよく聴いていた。Eddy Louiss Trio『Eddy Louiss Trio』、John Leitham『Live!』、The Cookers Quintet『Volume One』など。エディー・ルイスを知った顛末についてはこちらを参照。アルバムも格好良いです。が、トリオという少数精鋭なせいもあってか、インプロ部分が多くっていささか聴きにくい。その点、後2者の方が主題がはっきりしていて聴きやすい。ジョン・ライアムのについてはこちらで述べたので省略。ザ・クッカーズ・クインテットは、そのライアムさんのCDを買ったディスクユニオンでオススメ商品として出ていたもの。ジャケットが微エロなのはともかく(CDを外すと、もうちっとエロい)、視聴してみるとどの曲もキャッチーだ!というので購入1800円也。ただちょっと「軽い」というか、エディー・ルイスやジョン・ライアムと較べると食い足りないような感じもなくもない。まだ聞き込んでいないので印象は今後変わるかも。

Eddy Louiss Trio

Eddy Louiss Trio

Live!

Live!

Vol. 1

Vol. 1


Jan Hammer『Oh Yeah?』
 これもまあジャズと言えなくもないか。京都のブート屋で目に飛び込んできた1枚(と言ってもコレはブートではない)。中古で1500円とのことだったが、帰宅して開封してみるとプラケースにヒビが入っているだけで新品未開封だった。儲けもんだ。
 ヤン・ハマーのソロ作と言えば、それこそ「純ジャズ」っぽいのを1枚、何年も前に聴いたことがあるが、それは(予想と余りに違ったせいもあってか)ピンと来なかった。ところがこの『Oh Yeah?』は1976年の作、つまりモロに『Wired』のヤン・ハマーなのである。何しろタイトルが「Oh Yeah?」ですよ。ジェフのあの白いTシャツを即座に連想する人も多いであろう(知らない人は「Jeff Beck Oh Yeah?」で画像検索して下さい)。僕は中学生の頃の美術の「点描」の時間に、あのTシャツを着て白いストラトを弾いているジェフの写真を題材にしたことがあり、思い出深い(LP『Flash』の裏ジャケで水彩画を描いたこともあった・・・)。
 それはともかく。1曲目の「Magical Dog」はまさしく『Wired』に入っていても違和感なさそうだし、5曲目(LPではB面1曲目)の「Bamboo Forest」は『ライヴ・ワイアー』にこんなのあったような、という曲である。『Wired』の「Play with Me」かなんか聴いていて、自分はジェフ・ベックが好きなんだかヤン・ハマーが好きなんだかわかんなくなってきた、というような人には強くお勧めできる1枚。

オー・イエー?

オー・イエー?


忌野清志郎『Baby#1』
 友人が貸してくれたアルバム。死後に発表されたものであるが、時系列的には『Razor Sharp』の次、則ちソロ第2作に当たるものらしい。『Razor Sharp』のサウンドは、僕はドが付くほど苦手なのだが、本作は音が全然違っていて、違和感なく聴ける。
 「恩赦」は馴染み深いが、あとは知らない曲ばかり。でも実は未発表曲はタイトル曲の「Baby#1」だけだそうだ。恋人に向けた曲のように見えて、実は愛息に向けたものという。いいですね。お子さんに向けたものと言えば「ラッキーボーイ」も素晴らしい。泣ける。それとは全く曲想が異なるが、アルバム最後の「メルトダウン」も素晴らしい。

Baby #1

Baby #1


かまやつひろしムッシュ・ファースト・ライヴ』
 『かまやつひろし コンプリート・トリオ・イヤーズBOX』というのが最近出て、77〜79年のアルバム4枚を収めて4000円。こりゃ買いだというので注文。ボックスのカヴァー写真がコンバースのスニーカーなのだけど、これって去年辺りに出たタワー・オブ・パワーのライヴ盤『Hipper Than Hip』(欲しいけど買っていない)のパクリじゃないか・・・と思ったら、ボックス収録作『パイナップルの彼方へ』の裏ジャケみたいですね、これは。
 それはいいとして、この『ムッシュ・ファースト・ライヴ』は4枚の内の1枚目。77年秋のライヴ録音だそうである(最後に唐突に入ってくる「つづけ青春たちよ」だけスタジオ録音)。ムッシュのソロ・デビューは確か70年なので、77年のこのライヴが「ファースト・ライヴ」であるはずはない。「ファースト・ライヴ・アルバム」とすべきもの(それでも紛らわしいが)。
 サウンドは非常に爽やかなポップスである。「あの時君は若かった」のイントロなんか、まるでゴダイゴのようだ。ゴダイゴと言えば、このサウンドは初期のcharを思わせる。だから「非ロック」っぽくても違和感がないのか。昔の曲もそれに合わせて再編曲されていて、スパイダース時代の曲なんか歌が始まるまで何の曲か判らないのが殆どだった。静かなキーボードのフレーズから「行ってもいいかい・・・?」と、「ノー・ノー・ボーイ」のフレーズが入ってきたのには涙腺が緩んだ。こういう楽しみがあるからライヴ盤は予め曲目を見ずに聴くようにしているのだ。スパイダースの曲では「ヘイ・ボーイ」「サマー・ガール」も良かったな。初めて聴いた「のんびりいくさ」も非常に良い感じ
 B面1曲目が「ゴロワーズ」。儲けた気分だ。聞くところによるとこの曲が評価されたのは90年代に入ってからとのことで、つまりそれまでは飽くまでもシングル「我が良き友よ」のB面曲だったわけだ。でも、既にこのライブの時点で歓声が上がっている。「知る人ぞ知る」という感じだったのかな。
 なおバックバンドのベーシスト石井治郎さんはレフティだそうで、このライブでは左用のジャズベを使っていた旨、裏ジャケに御丁寧に書いてあり嬉しい。
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Hipper Than Hip (Yesterday Today & Tomorrow)

Hipper Than Hip (Yesterday Today & Tomorrow)


・The Wild Rover 10th Anniversary 3月23日@新木場Studio Coast
 新木場スタジオコーストに来たのはサーフィスの「Celebration」(2008年)以来。この「The Wild Rover」というのはアイリッシュ音楽のミュージシャンが中心に集まった、所謂フェスだ。バグパイプをよく見かけたが、あれってスコットランドじゃなかったのか。
 幾つか見た中では、勝手にしやがれ(燃えた!)とcopa salvoが良かったなあ。Koji Koji Mohejiのバンドも良かった。あと、T字路Sが久しぶりに観られたのも良かった(人気ありました)。
 アコースティック編成のバンドが主だったので、観ているとウッドベースを始めたくなってきた。