こんなんだったっけ日記

さよなら はてなダイアリー

パラノイド

 先日、渋谷のイシバシ楽器で小物を見ていると、BGMにステッペン・ウルフとレッド・ツェッペリンを足して2で割ったような格好良い曲が流れてきて、コレ誰だろうなーと思ったものの急いでいたので店員に訊くといったこともしないで店を出てしまった。
 ところが、図書館で取り寄せていたブラック・サバス『Paranoid』が届いたので聴いてみると、1曲目が正にその曲だったので驚いた。こういう偶然(実はたまにある)は嬉しいものだ。
 「War Pigs」という曲である。代表曲の一つだそうだが、全然知らなかった。
 思えばブラック・サバスって、ハードロックの代表格のように言われていながら、今までまともに聴いたことがなかった。知っている曲も、車のCMに使われていた「Paranoid」を除くと(このリフ格好良いよな)、「Iron Man」と「Changes」をそれぞれカーディガンズ、ハイ・スタンダードのカバーで知っていた程度である。オジーがどんな声かも知らなかったわけだ。
 ところが先月号の『Player』誌に「Iron Man」のスコアが載っていたので、ベースの練習がてらちゃんと聴いてみようかと思って図書館に予約を入れたわけである(YouTubeでもフルアルバム聴けてしまうようだが)。
 そんなわけで『Paranoid』、聴いておりますが、流石になかなか良いです。「Rat Salad」はなんか「Moby Dick」劣化版という感じがするが(Rat〈どぶ鼠〉とMoby Dick〈白鯨〉ほどの違いがあるとまでは言わないが)。「Paranoid」がシンプルな一方で「War Pigs」や「Fairies Wear Boots」なんかは間奏部がかなり凝った作りである。また歌詞を見てみるとやはりどの曲もそれなりにダーク感じで、こうした点がヘヴィー・メタルの祖とされる所以か。