こんなんだったっけ日記

さよなら はてなダイアリー

8ESTツアーDVD覚え書き

 8ESTツアーのDVDを買いに行ったのが金曜日だったのですが、翌土曜日に鬼の霍乱という感じで体調を崩したのをいいことに布団に入ってDVDを観ていた。「音源」としてはやはり∞祭DVDの方に軍配が上がるようであるが、本作も見所は沢山あった。現時点で気付いた点などについて以下コメント。


・大倉いいですね。唐突ながら。「カッパ似合ってるよ!」というのは普通の男にはなかなか言えない。少なくとも僕には絶対にそんな気の利いたことは言えない。感心した。


・他にも、三兄弟や山田で、ちゃんと「知らない人もいるだろうから…」と自己紹介していて、「ファンなら知っていて当然」という内輪ウケ狙い的な態度に出ないのが個人的には非常に好印象だった。「すごはち」を観に行った時にも感じたことなので、このスタンスは彼らにとって一貫したものなんじゃないかと思う。


・初回限定盤だと2種類の「クルトン」が観られる。どちらも良い出来だと思う。長居の方だったか、マントがダンスに彩りを添えていて良かった。そしてまた、曲が良い。と改めて思いました。コンサートだとAメロの「何回も何回も何回も…」という所は文字通り何回も歌っているわけで、CDにおけるようなレコード針が飛んだような面白さはそこでは失われてしまうわけだが、曲のベーシックな魅力は却って伝わりやすくなっていたように感じられる(この辺りに「Dye D?」との共通性を感じる)。アレンジにはかなり色々盛り込んであるのだが、メロディーは思いの外無駄がなく、美しい。「クルクルトントン…」というのは殆ど「いーとー巻き巻き…」のようであるが、この童謡のような可愛いメロディーを、嫌みにならず上手く仕上げてある。メイキングで安田がアコギで歌っているのも断片ながらセンチメンタルで非常に良い感じでした。あと歌詞も非常に優れている。横山すごいよ。

・ところでこの「クルトン」でみんなが被っている帽子、何かに似ているなと思ったらDEVOのアレ(エナジードームという名前だったか)だった。似てませんか。


・去年、静岡公演で観た「Dye D?」が非常に格好良かったので、DVDでの出来も気になっていたのだが、大凡「静岡で観た時ほどではないが充分格好良い」という印象。静岡との差が音響とか歌唱の調子とかに依るものなのか、ちょっと判らないが、CDに較べて良く感じるのは、CDでは伴奏と歌唱とが混然としている印象だったのが、コンサートでは映像があるので歌唱がきちんと立体的に聞こえてくるということが主因なのではないかと思う。


・ディスク3の「すばさんぽ」。アレを見てどうしても味噌煮込みうどんが食べたくなり、近所の店に出かけて食べたら(味噌煮込みはなかったので普通の鍋焼きうどんで妥協)、これがべらぼうにマズくて憮然とした。店の選択を誤った。


・同じくディスク3の「あおっぱな」。長居でのコスプレ状態での歌唱がとても愛らしいことについてはこちらで書いたが、こっちのバージョンも良い。S.E.がイントロに繋がっていく趣向は非常に刺激的で、個人的にはあの駄菓子屋でのドラマから始まるのよりも随分良いと思う。しかし後半のカットのなんと乱暴で無神経なことか。何度も書くようだがカットするならせめて2番にして、間奏を削るのはやめてくれ。


・本作の主な楽しみの一つだった「Magic Word」。凄いねあの衣装は。西城秀樹錦野旦かという感じである。あの合唱隊のように手を組んで一点を見つめつつ歌うという演出も「ホントにこの人何考えてんだろうか…」と思わせる。面白いけど。曲前のベートーベン「運命」のアレンジも意図不明ながらかなり面白い(曲より面白いかも)。ちょっとクイーン「ボヘミアン・ラプソディ」のPVを思わせる。あれ自分で考えたのかしらん。あの尺八?を入れ込むアレンジは斬新ではないか。
 しかしこの曲を「パァーン!」の為の曲にしちまうというのはどうも頂けないね。「テキサァアス!」も然ることながらどうして「Everybody, 1, 2, ...」をやらないのか。まあこれも上で書いた反「内輪ウケ狙い」というスタンスの一つの現れであると言えるのだろうが…見たかったなあ。まあ「た・ま・ご・ざ・け!」というのも好きだけど。


・もう一つの楽しみ「Kicyu」。これ曲も最高ですが、振付けも素晴らしいですね。曲と同様に、可愛くて格好良い。見ていて震えが来ます。しかしこのカットも…。


・「Wonderfull World!!」。この曲、ライブではサビだけのアレンジの印象があったんですがAメロちゃんと歌ってますね(カットについてはもう言うまい)。良い。