こんなんだったっけ日記

さよなら はてなダイアリー

ポール・マッカートニー@京セラドーム大阪(2013年11月11日) ※東京公演についても追記あり。

 ポール・マッカートニー11年ぶりの来日公演、初日の大阪公演を観た。最高でした。
 開演は19時予定。東京で14時半ごろまで用事があり、その後で急いで東京駅へ。行きがけに、『ビッグ・イシュー』の表紙が折しもポールなので1部購入。
 15時10分発ののぞみ(珍しいことに10分遅延したので実際には15時20分頃発)に乗り、17時47分に新大阪着、御堂筋線で心斎橋まで行き、鶴見長堀線に乗り換えてドーム前千代崎(という駅名です)へ。鶴見長堀線、めちゃめちゃ混んでた(不思議なことに帰りよりも行きの方が混んでいた。まさに鮨詰め。東京に来た時も、銀座線で渋谷に行く時にめちゃくちゃ混むので驚いたが、あれ以上。しかし考えてみると、僕が鶴見長堀線を使うのって大阪ドームにコンサートを観に行く時だけだから、混んでいる日しか乗ったことがないよな)。
 さて着いたのが18時半すぎ。外に出ると、随分寒い。そう言えば新幹線から見えた富士山は綺麗に冠雪していた。なんと当日券の売り場が出ている。あんなに「チケット争奪戦」と言われていたのに・・・。ただこれは、この日が追加公演である(ツアー初日が追加公演というのもなんだかヘンな感じだが)ためで、他の日程はどこも売り切れのようだ。
 時間にちょっと余裕があったので物販に並び、パンフレットとTシャツ3着を買う。Tシャツは10種類くらい売っていて、どれも4000円とお高いのだが、一番好きなアルバム『Tug Of War』のジャケットをあしらったものがあり(何故今頃!?)、買わざるを得なかった。あとウイングスのロゴが入ったものと、ビートルズ初期の頃のポールの写真を使ったものを1着ずつ。これに結構長い時間並んだので(前の奴が、予め商品決めときゃいいものを品定めしやがって・・・)、ドーム内に入って席に着いたのは開演予定時刻の5分前。席はスタンド席の比較的前の方。全体で言えばまあ、中の上といったところか。
 スクリーンには時代時代のポールの写真などをコラージュした映像が流れており、BGMはポールの楽曲をDJ風にミックスしたもの。「Silly Love Song」のような有名曲だけでなく、「Temporary Secretary」などの少々マニアックな曲も使われており、面白かった。全部観たい人は早めに会場入りすべき。前回の来日時はなんかワケの判らんサーカスみたいな見世物だったが、率直に言ってアレよりも今回の方が遥かに良い。
 会場をぐるりと見渡す。当たり前だが、人だらけだ。大阪ドームには5万人以上収容できるという。僕はここにいる5万人の内、ポールのファンとして一体何番目くらいだろうか、と考えてみた。具体的に自分のファン的要素を思い返してみると、「ビートルズは公式音源は全部聴いている」「ポールのソロ作品は、アルバムは大凡全部聴いているが、シングル曲やらサイド・プロジェクト的なものは遺漏が少なくない」「でもファイヤーマンやスリリントンくらいなら常識的に知っている(殆ど聴いていないけど)」「コンサートは2回目(渡航するほどの根性はない)」「左用のヘフナー・ベースを買った(但しインドネシア製の廉価版)」・・・ううむ、500位くらいには入れないだろうか。無理か。でも1000位には入れるかな? そうしたら5万人の内の上位2%には入れるわけだ。だからどうしたということではあるが。でもそういう「ファン度合」を競って、上位の人から良い席が得られるんだったらいいよね。
 さて、予定時刻を少し過ぎたところで、リアレンジされた(誰かのカバー?)「The End」の最後のフレーズ(♪And in the End, the love you take...)が流れ、バンドが登場、至福の時間が始まった。立とうかと思ったが周りがみんな座っているので、立てない。前回の来日公演では最初から立っていたような気もするが、どうだったか。
 セットリストは以下の通り。


1. Eight Days A Week
2. Save Us
3. All My Loving
4. Listen To What The Man Said
5. Let Me Roll It
6. Paperback Writer
7. My Valentine
8. Nineteen Hundred And Eighty Five
9. The Long And Winding Road
10. Maybe I'm Amazed
11. I've Just Seen A Face
12. We Can Work It Out
13. Another Day
14. And I Love Her
15. Blackbird
16. Here Today
17. New
18. Queenie Eye
19. Lady Madonna
20. All Together Now
21. Lovely Rita
22. Everybody Out There
23. Eleanor Rigby
24. Being For The Benefit Of Mr. Kite!
25. Something
26. Ob-La-Di, Ob-La-Da
27. Band On The Run
28. Back In The U.S.S.R.
29. Let It Be
30. Live And Let Die
31. Hey Jude


アンコール
32. Day Tripper
33. Hi, Hi, Hi
34. Get Back


アンコール2回目
35. Yesterday
36. Helter Skelter
37. Golden Slumbers
38. Carry That Weight
39. The End


 上記は来日以前のコンサートのセットリストを基に、終演後にメモを加筆したものなので、遺漏や曲順の誤りがあるかも知れない。発覚次第訂正します。以前のコンサートと較べると、「Junior's Farm」「Your Mother Should Know」「Mrs Vandebilt」「I Saw Her Standing There」が抜けた代わりに、新譜からの楽曲と「Get Back」が加わっている。
 1曲目は周知の通り「Eight Days a Week」。これは今回のワールド・ツアーで共通らしい。のっけから一緒になって歌っている人がいるので、僕も歌う。「Eight Days a Week」って、シングル化されていて、『1』にも収録されてはいるのだが、そんなめちゃくちゃ人気のある曲じゃないというか、「『Eight Days a Week』演ってくれて超嬉しい!!」っていう人はあんまりいないんじゃないかと思うのだが、実際に目の前で演奏されるとやはり大いに盛り上がります。
 そして重要なのは、声がバシバシ出ているということ。今回、齢71歳ということで、声があまり出ないんじゃないかと実は危惧していたのだが、全くの杞憂であった。キーも、「Lovely Rita」で半音ほど落としていた気がするが、他はみな原曲のままで演っていた。「71歳とは思えないパワフルな歌唱」という評価は雑誌やネットで見てはいたのだが、実際に目のあたりにしてみると、本当にその通りでした。マジで、歌唱といい選曲といい演奏といい、71歳が率いるバンドとはとても思えない。バンドは11年前の来日時と同じく、
 ポール・"ウィックス"・ウィッキンス(キーボード、ギター等)
 エイブ・ラボリエル・ジュニア(ドラム)
 ラスティ・アンダーソン(ギター。黒髪)
 ブライアン・レイ(ギター、ベース。金髪)
・・・という、まさしく盤石の布陣。因みにコーラスも彼らがやる。
 ラスティやブライアンは11年前に比べると老けたかも。エイブやウィックスはあんまり判んないけど。なおポールは、11年前は短髪だったのが今回は割と長めの髪なせいもあって、若々しく見える。
 振り返りついでにちょっと思い出話をすると、前回(2002年)のツアーの頃は僕は中学3年生、15歳。高校受験を控えて遅まきながら塾に通い始めた頃だったが、「大事な用事があるので」と言って塾を休んで観に行ったのを憶えている。「Hello, Goodbye」から始まるショーだったが、最初はなんだか現実感がないというか、楽しくはあるもののソックリさんが演っているような感覚があったのだが、2曲目、3曲目と観るうちにガンガン気持ちが盛り上がっていった。今回は1曲目から大盛り上がりでした。
 さて、2曲目は新作アルバム『New』のオープニング・トラックである「Save Us」。この曲はライブ向きなので演るだろうと予想はしていたが、まさかこんなに早く演るとは思わなった。前曲の「Eight Days a Week」は1964年の曲で、「Save Us」は2013年の曲だから、一気に50年をぴょーんと飛び越したわけなのだが、違和感は全然ない。それはビートルズの楽曲がいかに古びないかということと、ポールが今なお現役のアーティストであることの両方を如実に物語っている。『New』からはこの曲と、シングル曲「New」、そしてツアー・タイトルの元ネタである「Everybody Out There」の3曲を演るだろうと予想していたのだが、実際にはこれに加えて「Queenie Eye」(これもシングル曲)も演った。去年発表の「My Valentine」も加えると、新しいレパートリーから5曲を披露したことになる。思ったよりも多い。当り前ではあるが彼らの「今」のサウンドにぴったり合っていて、とても良かった。「New」はCDだと間奏のシメに格好良いベースのフレーズ(ダブル・ストップ)があるのだが、ライブではポールはギターを演奏。ちょっと残念。ビートルズ時代の「Paperback Writer」も、ポールの流麗なベースが聴ける曲として非常に有名であるが、ライブではこの曲もギターを担当。まあ、ベース弾きながら歌うのは難しいもんな・・・と思ったら「Being for the Benefit of Mr. Kite!」ではベースを弾いている。判るような判んないような基準があるのだろう。
 話を新曲に戻すと、「Queenie Eye」や「Everybody Out There」は合いの手を入れる楽しみもあった。僕の周りも結構みんな合いの手を入れていて、ちゃんと新譜を聴いているんだなあ(まあ当り前だけど)と、ちょっと嬉しくなった。そう言えば僕の右隣りは60歳くらいの夫婦で(なお左隣2席は空いていた。どういうこっちゃ)、新しい曲はあまり知らない雰囲気だったが、奥さんの方が「Eleanor Rigby」で泣いていたので印象がそこそこ改善された。
 どれもこれも馴染みのある曲なので、一緒に歌いたいのだが、そうすると肝心のポールの歌声を聴くのに集中できなくなる。ちょっとしたジレンマであった。
 MCでは「おおきに」「まいど」のような挨拶のみならず、カンペで日本語の文章も読み上げてくれた。「日本語も喋りますが、英語の方が、得意です・・・」とか。これに限らず、喋りや身振りのユーモアを忘れないところは流石ポール!と思いました。なお前回の来日同様、スクリーン下部に同時翻訳の字幕が出たが(予め決められたセリフではなく、その場でのポールの発言を翻訳しているのだ、ということを証明するためにポールが即興で何か喋るのも、前回同様。この日は「A yellow bird flew over the green trees」かなんか、そんな文だった。前回はもっとナンセンスな文だった気がする。犬がどうとか)、字幕の表示されるスピードがあまりに遅いので残念ながら殆ど役に立っていなかった。
 日本語と言えば、ラスティだったかブライアンだったか、確かラスティだったと思うのだけれど、弾いているギターをひっくり返すと楽器の背面に「ARIGATO」とテーピングしてあって、拍手喝采を浴びていた。ああいうのはやはり嬉しい。
 閑話休題。3曲目は前回の来日でも演ってくれた「All My Loving」で、その次がウイングス時代の「あの娘におせっかい(Listen What The Man Said)」。僕はこの曲で号泣。大好きな曲なので、演ってくれて本当に嬉しかった。あのAメロは本当に最高だ。
 続いて「Let Me Roll It」。これは結構地味な曲じゃないかと思うのだが、本人は気に入っているみたいでライブの定番曲だ。前回の来日でも確か演った。この曲は歌詞がいい。
  I can tell you how I feel, my heart is like a wheel
  Let me roll it, let me roll it to you
  (僕の気持ちを教えてあげる。僕の心は車輪のよう。ころがして行ってもいいかい、君の方へ)
 いいよね。近年はエンディングにジミヘンの「Foxy Lady」みたいな感じのインストが入る(しかも結構長い)が、前回の時はこのアレンジではなかったので、生では初めて観た。
 同じくアルバム『Band on the Run』からの曲である「Nineteen Hundred And Eighty Five」も目玉の曲の一つで、これもすっごく良かった。同アルバムからはこのツアーでは「Mrs Vandebilt」という、個人的に大変好きな曲(冒頭のまくしたてるような歌が大好きなのだ)も演っていて、今回のセットリストから外されたのはちょっと残念。「Let It Be」よりもこの曲を演ってほしかった、などと言っても詮無いが。
 序盤のピアノ・コーナーでは上の「Nineteen Hundred And Eighty Five」も良かったが、「恋することのもどかしさ(Maybe I'm Amazed)」も素晴らしかった。この曲は前回演ったっけ? 今までそれほど好きな曲ではなかったが、今日のライブでピアノと歌だけでこの曲が始まった時には感動しました。凄く良かった。オリジナルに忠実なギター・ソロも嬉しい。
 その次は、このブログでも以前にちょっとだけ書いたが、大好きな曲「夢の人(I've Just Seen a Face)」。これもAメロが大好きなんです。Aメロは聴き入って、Bメロ(♪Falling ...)は一緒に歌う。
 12弦のアコギに持ち替えて、一体何を演るのかなと思ったら「Another Day」。感動ですよ、こんなの聴けるなんて。
 12歳の、ギターを始めて少しずつ弾けるようになってきた頃に熱心に練習した曲の一つが「Blackbird」で、前回の公演で観た時にも感動したが(ギターの音がこんなに煌びやかなんだ、と思ったのを憶えている)、今回も聴けて嬉しい。そしてついつい手元を見てしまう。簡単なようで完コピが難しい曲ではないかと思う。
 その次が「Here Today」。これも、前回の来日公演でも聴いた曲である。有名曲ではないと思うが、ポールがジョン・レノンの死後始めて出したアルバムである傑作中の傑作『Tug Of War』のA面最後の曲で、ジョンを追憶した美しくも切ないバラードである。 

  And if I said I really knew you well, what would your answer be?
  If you were here today.
 (君のことは本当によく判っていたよ、なんて言ったら、君はどう答えるかな。
  もし君が今日ここにいてくれたら・・・)
 ・・・というフレーズから始まる、歌詞を知っている人は涙なしに聴けない曲だが、歌詞を知らなくても充分泣ける、美しい曲だ。今日のライブでも本当に素晴らしい演奏、歌唱だった。間違いなくこの日のハイライトの一つ。
 ジョージを追憶しての、ウクレレでの「Something」もまた、前回でもセットリストに入っていたが、前回は確かポールがウクレレ1本で弾き語ったのに対して、今回は途中でバンドが入ってくるアレンジだった。これもまた良い。
 「All Together Now」と「Ob-la-di, Ob-la-da」は前回はなかった曲。どっちもバカっぽい感じで(これに「You Know My Name」が加わったら三バカだ。「Yellow Submarine」を入れたら四バカ)、どうしても演ってほしいという曲ではないが、演られると当然ながら大いに盛り上がった。
 終盤、「Let It Be」を終えて、次が本編シメの「Hey Jude」か、と思いきや始まったのは「死ぬのは奴らだ(Live and Let Die)」。とんだ大名曲を失念していた。美しいバラードと激しいロックが交錯する、マッカートニーならでは傑作で、歌いだしはこんな歌詞。
  When you were young and your heart was an open book
  You used to say "Live and let live"
  But if this ever changing world in which we live in
  Makes you give in and cry
  ...Say "Live and let die"
 (君が若く、心がさらけ出されていた頃
  君はこう言っていたね、「僕たちは助け合わなくちゃ」
  でも、この刻一刻と変わりゆく世界が
  もし君をずたずたにして、涙を流させるようならば
  言ってやりな、「死ぬのは奴らの方だ」と)
 かっちょええ〜。そういうかっちょええ曲なのです。この曲だけお楽しみのパイロ(火薬装置)が出ていました。
 そうして本編ラストの「Hey Jude」。このコンサートはS席16000円で、どう控え目に言ってもリーズナブルとは言い難いのだが、はっきり言って、この曲をポールと一緒に歌う、ただそれだけでも16000円の価値はあるだろう。

 ここで一旦退場、しかしさほど間を開けずに日本とイギリスの大きな国旗を携えて再入場。ここで周りも立ち上がってくれたので僕もようやく立てた。座って聴いている時は、座ってても充分楽しめるなあと思っていたが、立ってみると踊りながらとか、拳振り上げたりとかしながら聴けるので、やはり特別に楽しい。
 1度目のアンコールは「Day Tripper」「Hi, Hi, Hi」「Get Back」。3曲とも前回の公演では演らなかったと思う。どの曲も盛り上がったが、特に「君たちに贈ります」と言って演奏された「Get Back」は、演ると思っていなかったのでサプライズでもあり、とても興奮した。来日以前のコンサートでは「I Saw Her Standing There」だったもので、この曲はこの曲で大好きなのだが(あのオープニングは最高だよな)。
 再び退場、しかしまたさほど間を空けずに入場(体力凄いよな)。アコギとシンセで「Yesterday」を歌った後、「Helter Skelter」へ。この曲は、僕にとってはハード・ロックのアンセムと言うべき曲の一つで、数年前にライブのレパートリーに入ったと知った時にはちょっと我が目を疑ったものだった。64歳の時に「When I'm sixty-four」を頑なに?演らないで、却ってこういうへヴィーな曲を新たにレパートリーに入れていくところに、ポール・マッカートニーという人間(人間なのだ、彼も)の性格がよく現れているように思われる。
 そんな「Helter Skelter」、オリジナルにあるちょっと怖くなるほどの凄みはなかったが、充分へヴィーで格好良い演奏でした。
 そして最後の最後は『Abbey Road』B面メドレーのクライマックス、「Golden Slumbers 〜 Carry That Weight 〜 The End」。この奇蹟のようなメドレーを目の前で観られるとは。特に「Golden Slumbers」の美しさと言ったら! これも涙。
 
 そんなこんなで、約40曲、約2時間半。でもあっという間でした。この「2時間半あっという間」というのもやっぱりネットとかで前評判として見ていたのだが、体験してみるとまさにその通りでした。上で個別に取り上げなかった曲も、どれも良かったです。なんか、「あのポールが歌っている!」というメモリアル的?感動というよりは(そう感じさせるところも勿論あったけど。上の「Golden Slumbers」とか)、むしろ「とにかく超良い曲が絶え間なく出て来る凄いバンド、凄いライブ」という、そういう感覚でした。上でも書いたけれども、バンドが素晴らしいだけでなくて、ポール本人もバリバリ歌えていたのが何より良かった。
 本当に、至福の瞬間でした。ありがとう、ポール。  


(追記)
 日本公演最終日である21日@東京ドームにも行ってきた。驚いたのは当日券が出ていたこと。公式サイトで「Sold Out」とあったのは何だったんだ。
 危惧していた音響についてだが、ビックリしたことには、大阪ドームと遜色ないくらい(・・・というのはレベルの低い争いかもしれないが)音は良かった。高音のフレーズが複数の楽器で重なるとビリビリするようだったが、基本的には殆どストレスなく聴けた。今回座ったのは3累側21列380番台。音響が酷かった関ジャニ∞の2011年の公演では3累側37列40番台。今回はステージを左から眺める(見通しはあまり良くないが距離は比較的近い)のに対して、前回はステージを正面から眺める(見通しは良いが、距離はかなり遠い)ものであったことが影響しているのであろうか。あるいは彼我のPA技術の違いか。
 ポールの声も、大阪初日と較べるとちょっと苦しいところもあったが、大方は非常に良く出ていたように思う。
 なお、曲目は大阪初日と同じ。アンコールで「Get Back」の代わりに「I Saw Her Standing There」を演った日もあるそうだが、この日は大阪初日と同様に「Get Back」だった。
 違ったことと言えば、2回目のアンコールでの「Helter Skelter」でユニオン・ジャックの塗装入りのヘフナーを持ったこと。あれは大阪初日にはなかった、と思う。音が聞き取れなくて残念。
 「Nineteen Hundred and Eighty Five」の前に「この曲はウイングスのファンへ(For Wings Fans!)」と、ウイングスの例の手の形を作りながら言ってくれたのも大阪では無かった趣向と思う。あれも嬉しかったな。そう言えばスクリーンの字幕は大阪より大分スピーディーになっていたようだ。
 ギター背面の「ARIGATO」はやはりラスティでした。
 この日は「Listen What The Man Said」では泣かなかった代わりに「Here Today」で号泣。
 去り際の「またね!」が嬉しかった。また来て欲しい。
 なおこの公演は来春にスカパー!で放送されるそうです。