こんなんだったっけ日記

さよなら はてなダイアリー

あおっぱなPV

 初めてテレビCMで見たときにはイマイチかなと思った「あおっぱな」PVであるが、通して観てみると大変良い出来であることに気付いた。何故良いかというと、観ていて楽しくなれるからであり、何故楽しいかというと、ビデオの中の関ジャニ∞自身がいかにも楽しそうだからである。テープ(?)の逆回転や服装などが目まぐるしく入れ替わるさまなども楽しいが、それはまあ言ってみればリッチなオマケに過ぎない。
 この、メンバーが好き勝手やっている様子をまとめあげる手法は系譜的には「無責任ヒーロー」のPV(僕は今のところ彼らのPVではこれが一番好きだ)から直結するものと言えようが(「ワッハッハー」もそんな感じだが、ややドラマ・コント性が強い)、むしろ、より重要なのは更に遡って「好きやねん、大阪」の、殊に「好きやねん」(ラーメンです*)のCM現場での様子、あのみんなしてバカやってる感じが、そのままこの(丸7年を経た)「あおっぱな」でも現れているということではなかろうか。この点に注意すると、ファン歴が長い人ほど感慨も深くなるように思われる。
 ついでながら、このPVを見ていて、どうして錦戸が人気があるのか、改めて判ったような気がした。一点指摘しておくと、普通は、ニコニコ笑う人は好かれて、ニタニタ笑う人は気持ち悪がられるものなのだが、錦戸亮という人はどういうワケかニタニタ笑うのがキュートなのである(しかもこのニタニタ笑いは幼少時からのものであることが、本シングルのおまけブックレットにより判明した)。これはなかなか不思議な魅力と言える。
 あとまあ、主役というか、1番Bメロ部分で丸山が何かと活躍しているのが微笑ましい。

 メイキング映像も楽しめた。丸山と渋谷が格闘ゲームごっこに興じているのが笑えたが、びっくりしたのはその後の発言によって、2人は「これがメイキング映像としてDVDに収録される」ということなんか全然念頭に置いていなかったということが判明したことだった。つまり彼らは「サービス精神の賜」としてアホなことをやっているのではなくて、本当にアホなのである。いや、これは流石に言葉が悪いので言い直すと、彼らは「アホなことをするのが本当に好き」なのである。非常に好感を持ちました。
 大倉と村上が自転車でぐるぐる回っている傍で横山がロウソクの火を吹き消している。これが逆回転されると、あたかも横山が息を吸い込むことでロウソクに火がともるように見えるというカラクリだが、実際のPVではこのところがよく判らなくなってしまっている。こういうふうに埋もれたアイディアがいっぱいあったろうから、今ある材料でPVがあと何本も作れるはずなのだ。折角だからやればいいのにと思う。


*本文とは無関係ながら、「好きやねん」はハウス食品、「日清焼そばU.F.O.」は日清食品です。