こんなんだったっけ日記

さよなら はてなダイアリー

「すごはち」に行ってきました

 松原信一というのは、古参のファンには判る人名なのかと思っていたが、違ったようである。この松原さんが仕切る形で双六(すごはち)が進んでいったのであるが、具体的な内容については熱心なファンがブログや何やで詳しく語ってくれているので(僕の隣に座っていた50絡みと思われるおばさんも双六の升の配置等、時折メモしておられた)、特にここで書くこともあるまいと思う。
 僕は三塁側の割と前の方の席で、全体がバランス良く見られるなかなか良い位置だったように思う(出演者からすると後ろ向きだったけど)。村上が一番近かった。客は普通のコンサートの時よりも遥かに男が少なかったように思う。周りを見回しても一人くらいしか見当たらなかった。
 イベントについては、当初こちらがコンサートを中心とするものと勘違いしていたので、「喋る関ジャニではなく歌う(演奏する)関ジャニが見たい」というこちらの要望とは完全に食い違うものだったが(歌ったのは2曲のみ)、その点は「バラエティー番組の公開録画を見に来たのだ」と思い込むことによって、すっと気持ちを切り替えて楽しむことができた。終盤で渋谷が膝をついて「失敗やったか…」「もっと笑いが起こるはずやった…」と言っていたが、MC嫌いの僕でさえ楽しめたのだから充分成功だったろう。「感動させるのは簡単なんだけど、笑いは難しい」とも言っていたが、正しい認識だと思う。
 この日の感動ポイントは大倉が横山に即興で手紙を読むというもので(なんかのツアーDVDでこんなのありましたね)、要するに僕はこういうのが全然好きでないわけだが、只まあ大倉の手紙は結構文章が上手くまとまっていて、ファンでない人が聞いてもなかなか良かったと思います。「一番年下やのに生意気ばっか言ってすいません」とかね、いいよね。
 僕は別に(いわゆるアイドルとして)贔屓のメンバーがいるわけではないが、この日は大倉がいいなと思いました。動きが大きいので見ていて判りやすい。あとは丸山・安田だね。まあこれは自分がギターやベースをちょっと弾くという点からの贔屓目がないではない。
 そう言えば、各人入場で、錦戸の時の歓声が段違いに大きいのは(予想通りとは言え)少し驚いた。
 感動とは逆に、この日一番笑ったのは…錦戸の「マイナス100度の顔」か。丸山の「F・T・O(=富士山・たまたま・おっきかった)」もなかなか。「たまたま」という副詞を思いついたところに天才が見える。楽曲ランキングで上位にシングル曲が全然入っていないので「俺らシングルの出し方間違ってるんとちゃうか」と横山か誰かが呟いていたのにも、笑った。
 その楽曲ランキングは上位5位が発表。1位はその場で歌い出すという形で(「大阪ロマネスク」)、この演出は良かった。1位発表!というところで、丸山だったかが「まさか村上さんの名曲『One Shadow』では!?」とか言って一人で妙に盛り上がっていたのが面白かった。村上が、いなしつつも「『One's Shadow』や」と訂正していたのも笑えた。さすが作詞者。でも「One's Shadow」ってどういう意味だ?
 ランキングに話を戻すと、ごくごく個人的なことを言うと、5位の「無限大」は好きな曲ではないし、4〜2位の曲は全く馴染みがないしで(タイトルしか知らない)、1位にそこそこ馴染みのある、そこそこ好きな曲がランクインしてくれたのは大変ありがたかった。ただこの曲は(冒頭はともかくとして)ソロが少ないので、各人の歌唱を味わいたい立場からするとあまり面白くない。
 その点、アンコールでやってくれた「あおっぱな」(僕は初めて聴いた)の方が良かった。シングル買おうかな。

 双六中でのネタ(昔の曲について等の)には大体ついていけたと思うのだが、やっぱりランキング上位の、最初期の曲*1が全然判らないような人間が来るべき(来ることを歓迎される)イベントではなかったのかな、というふうに後になって思いました。というのも、今日ヤフーのリアルタイム検索で「すごはち」を検索してみたら、「大阪ロマネスクの振り付けも出来てないようなやつが…」というような、にわかファン(というのか?)非難の呟きが所々見られたので。
 ひょえー排他的ー、…と思いましたが、まあ確かにデビュー8周年の記念イベントなんだから、そのくらい気合いの入った人が行く方が適切だったのかな、と思い直したわけである*2。
 ただ、そこでフと思い出したのは、横山が自己紹介の時に「僕のことはここにいる大抵の人が知っていると思いますが……知らない人はまあフインキで楽しんでって下さい」と言っていたことである。これは全くの冗談ではないと、僕は思う。にわかファンが(あるいはファンでもない人間が)こんなとこに来るなよな、というのはあくまでもeighter側の言い分であって、関ジャニ∞自身は、そこにいるのが誰であろうと楽しませたい、というスタンスを当たり前のこととして持っているのではないか。
 まあにわかファンに腹が立つ気持ちは僕にも充分に判るのであるが、その気持ちを露骨に出すと関ジャニ本人の意思とズレていくことになるんじゃないですか、とちょっと言いたいわけである。

 リアルタイム検索と言えば、同じ「すごはち」を大阪に行く前にも検索してみたのだが、その時に「キティエイトレンジャーやミッキーは禁止。DVD出して欲しいから」というような呟きが見られた。
 これはつまり、「カメラにキティやミッキーが映る」→「サンリオやディズニーから抗議が来る」→「DVDが出せなくなる」という論理に基づく禁止令かと思われる。そんなことを想定して行動するなんて偉い!と(皮肉でなく)感心したのだが、しかし会場には何台もカメラが回ってるんだから、出演者側ならともかく、ファンがキティやミッキーを持っている姿が任意のカメラに映ったところで何の問題もないんじゃなかろうか。そしてまた、仮にそういうものがチラっと映ったとして、本当に抗議なんか来るものなのだろうか。僕は『原子心母』Tシャツでこの日を臨んだのであるが、そのせいでピンク・フロイド側(ヒプノシス側?)からクレームが付くとは、ちょっと思われない。でもディズニーは厳しいって言うからな。
 あるいはDVDが滞りなく出るようにと言うよりも、そのキティエイトレンジャー等を持っているせいで自分の姿がDVDからカットされるのを防ぎたいということなのかも知れない。でもそれなら他人にまで禁止令だすことないよな。もっと深い理由があるのであろうか。謎だ。


*1 追記。ランキング4位の「BJ」は(少なくとも音源としては)最初期の曲ではなくて、『ワッハッハー』のB面曲でした。

*2 でもさ、「大阪ロマネスク」の振り付けを知っているということと、それを実際にイベントでやるということとの間には、かなり大きな隔たりがありますよね。僕はそもそも振り付けを知らなかったのだから問題外かも知れないが(村上が振り付けをしていることには気付いていた)、たとえ振り付けを完璧に覚えていたとしても、やらなかったと思う。それは要するに「振り付けをやる」ということをコンサートにおける楽しみとするか否かの違いであって、振り付けする・しないは個人の自由である。それを、苟くもeighterなら振り付けをするべき(覚えてくるべき)というのは、はっきり言えば勝手なルール決めであって大きなお世話である。じっと聴いて楽しむという人がいてもいいではないか。これは他の歌手のコンサートでも時折思うことなので、割とムキになって書いてしまいました。