こんなんだったっけ日記

さよなら はてなダイアリー

続々・豊作の予感

 ルー・リードが亡くなりましたね。びっくりした。まだ若いのに。と言っても71歳だったそうだが。ポール・マッカートニーと同い年だったんですね。
 ルー・リードについてはヴェルヴェット・アンダーグラウンド(VU)を含めてこれまで何度かトライしてきたが、今一つピンと来なかったので、何か追悼めいたことを書く資格は全然ないのであるが、中学生の時に初めて聞いて「おお〜すげ〜」と思った一曲、VUの「Venus in Furs」を掲げて、御冥福をお祈りしたい。
 
 ついでに、というのも不謹慎だが、洋楽ロックの話を続ける。さっきアマゾンで色々CDを見ていると、ボストンの見慣れないジャケットが出ているのでクリックしてみると、なんと新作だという。まだ活動していたんだトム・シュルツ。案の定11年ぶりだという。ちょっと気になる。相変わらずジャケットまでトム本人が手がけているのだろうか。こちらで全曲試聴可能。
 再発を含め、色々めぼしい音楽作品が出てくると、その作品自体だけでなく「関連商品」にもお金を払うことになる。これは主に書籍ですね。特にポール・マッカートニーの来日公演及び新譜に関しては多くの雑誌が特集を組んでいて、こちらとしても吟味を要する。
 そんな中で間違いなく「買い」の一冊が『レコードコレクターズ』11月号である。巻頭特集はキング・クリムゾン『レッド』であるが、まず表紙の写真が良い。レココレは表紙の写真を選ぶのが上手くって、これまでにも何度か「ジャケ買い」させられている。レココレと言えば先日出た増刊号『日本ロック&ポップス・アルバム名鑑 1966-1978』は必携です。

 『レッド』は40周年記念ということで、最新リマスター及び超豪華ボックスが出るみたいだが、アマゾンなどで見るとこれまでに随分色々なバージョンが出ているようだ。「信者」は細大漏らさず入手してきたのであろう。やはり幸せなのだろうか。
 本作はクリムゾンのキャリアを代表する一枚ということで、一応私も持ってはいるが、そんなにしょっちゅう聴いているわけでもなく、新しいリマスター盤を買うくらいならまだ持っていない『暗黒の世界』でも買ったほうがいいかな、などと思うが、輸入盤だと1800円くらいであるみたいだし、買っておくかな。でも十年後には「50周年記念リマスター」が出るんだろう?(ヘタするとその前に数種類の別バージョンが出ている可能性もある)。
 クリムゾンと言えば、レココレではないが、先日買ったレッド・ツェッペリンのムックで、土屋昌巳が「『宮殿』のジャケットの男がロバート・フリップだと思っていた」と語っていて笑った。ほんまかいな。
 『レッド』と並ぶ特集がベック・ボガート&アピスのライブ盤再発(これまた40周年記念)。これはcharのインタビューが面白いです。
 アニメ『サザエさん』のBGM集が出るというのがニュースになったが(これはサウンド面に注目して歌謡曲を聴いている人などにとっては朗報だったのだ)、と思ったら発売中止、と思ったらやっぱり出る、と報道が二転三転したが、結局出るみたいです。これのインタビューの前半が掲載。興味深い。
 ライブ盤が出たライ・クーダーのインタビューも載っている。なんと河内音頭が大好きなのだという。すげえ。
 ポールについても勿論記事がある。来日公演でのセットリストについて予想を立てているのが面白い。今回の来日は『Out There! Tour』という世界ツアーの一環であるが、このツアーでは「Ram On」や「The Night Before」なんか演ったりしているのだな。是非観たい。新作からは取り敢えず「New」は演るだろうが、「Save Me」や「I Can Bet」なんかも観たいなあ。なお私は来日公演の初日と最終日(11月11日大阪、21日東京)に参戦予定。ポールについては『リズム&ドラム・マガジン』11月号(表紙はチャド・スミス!)で、彼のソロ活動におけるドラマーの遍歴が載っていて興味深い。『タッグ・オブ・ウォー』にスティーヴ・ガッドが参加していたなんて恥ずかしながら今まで全く知らなかった。
 この号のレココレでは他にも、ポールの陰に隠れてボズ・スキャッグズも来日することや、雪村いづみの新譜が出たことなども教わった。雪村いづみの新譜は「三人娘」がテーマで、バックは前田憲男だ。欲しい。前田憲男は近年、前川陽子とも演っているそうで、こちらも非常に気になる。
 話がちょっと変わるけれども、以前このブログでツェッペリン『祭典の日』の劇場公開を見逃して非常に悔しい、ということを書いたが(記事はこちら)、吉祥寺バウスシアターというところで再上映されるそうなので大変嬉しい。
 
 同館ではウイングス『ロックショウ』やプリンス、メタリカの映画なんかも演るらしい。御関心の向きは是非。
 ツェッペリンと言えば、ディープ・パープルの『Made in Japan』(日本では『ライブ・イン・ジャパン』)のなんとドキュメンタリー映画が来春公開予定らしい。トレーラーみたいなのが出ているが、これじゃよく判らん。
  
 でも大傑作『Made in Japan』のドキュメンタリーとあらば、絶対に観たい。日本でも上映されるはずだから、見逃さないようにせねば。なお来春には来日公演もあるそうです。
('14.3.27補記)この映像は『Made in Japan』のリマスター版のオマケで付くもののようだ。どうも上映はなさそう。


 音楽ドキュメンタリーと言えば、これは日本で上映されるか不明だが、マッスル・ショールズに関する映画も公開予定だそうで、こちらも非常に気になる。オーティス・ラッシュの『Mourning in the Morning』というアルバムを聴いて、ロジャー・ホーキンズ(Roger Hawkins)というドラマーの虜になってしまったのである。
 
('14.3.27補記)7月に上映されるそうである! めでたい。