先ほど大慌てで「音楽のちから」視聴感想を書いたのだけれども、この時点で大きなポイントを一つ見逃していた。「楽器で注目すべきは渋谷のスタインバーガー程度」と書いたが、これは大間違いであった。ある方のブログで見かけて初めて知ったのだが、丸山と大倉がギターを弾いていたとのこと。仰天して動画を再確認。すみれなるモデルさんがいきものがかり「ありがとう」を歌う両脇で丸山がエレキ、大倉がアコギを弾いている。
http://v.youku.com/v_show/id_XNTc5OTk4NTMy.html (36:30辺りから)
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こういうシーンがさらっと出て来ることによって、関ジャニ∞がお笑い志向と共に音楽志向もかなり強いグループであるということが世間に浸透すれば嬉しい。
エレキ一人アコギ一人という組み合わせは本家を意識してのものか。いきものがかりのことは殆ど何も知らないのだが、歌番組などで偶々見るにつけ、二人のギターの音が一切聞こえないという経験を何度かしているのでちょっと胡散臭い印象を持っていたのだが、ここでの丸山・大倉の演奏も、まさかそれに倣ってとは思わないが、かなり聞き取りにくい。もっと大きく録ってくれよなあ。しかしこちらもマジなのでヘッドホンでじっくり聴いてみると、うっすらとではあるが左から丸山の、右から大倉の音が聞こえてくる。エレキとアコギの音色の違いくらいなら判る(丸山はクランチくらいの歪み具合にセッティングしている)。あと最後のキメの所で丸山の音がはっきりと聞こえるので、筋金入りの丸ちゃんファンならばここを何度もリピートすべきだろう。
二人とも基本的にずっとストローク弾きで、更に音も小さいとあっては上手いかどうかなんてことは判断つかない。なのでそそくさとビジュアルのチェックに移ると、まず大倉の方は、彼がギターを弾くのを見るのは∞祭の「Snow White」以来二度目。ちゃんと確認していないがあの時とは違うギターと思う。ここで弾いているのはサンバーストのGibsonで、モデルは恐らくJ-45。このギターは(僕の目視によるので断言まではしかねるが)色や細かい仕様は違えども、安田(黒)、錦戸(ナチュラル)、渋谷(黒)も使っている(但し安田と渋谷のとは同一で、どちらかがどちらかから借りて弾いていたのかも)。彼らの間で人気の機種なのか。よってエイターにオススメのモデルと言える。比較的安いものだと15万円くらいで手に入る模様。
翻って丸山だが、彼は確かベースよりも先にギターを始めたと聞いたことがあるように記憶するが、実際にギターを手にするのを見るのは初めて。このギターはGibson ES-335でしょう、多分。簡単に言えば安田の赤い奴の色違いである(但しポジション・マークが安田のではブロックだが丸山のはドット。これは基礎になっているモデルの製造年代に関係していると見られる)。かっこええなあ、これ(ミーハー)。色は3トーン・サンバーストであろうが、照明の関係か、場面によってはブラウンの部分がかなり明るく、殆ど2トーン・サンバーストのように見えもする。こちらは15万円ではキツイくらいか。まあ殆ど同じ見た目のコピーモデルなら安いのが沢山あろうが。
ところで、並んでいる姿を見ると、楽器を構えている高さが二人で随分違うのが判る。
丸山は腰から尻の辺りにギターが位置しているのに対して、大倉は胸から腰の辺りに来ている。アコギとエレキの違いがあるとは言え、高さの差は結構大きい。ベースを弾いている時も丸山は低めである。あと彼は腰を落として膝下をちょっと広げるような格好で弾きますね。ちょっとチャック・ベリー風で格好良い。またその分余計に大倉がキリッと直立して弾いている印象を与える。これまたダンディな感じ。二人とも長身なこともあり、ギターを抱える姿がそれぞれにキマってました。
一般に、ギターの位置は高いほど弾きやすいが、その分(ロック・ポップスの一般的感覚で言うと)見栄えが悪くなる。大倉が高めに構えているのが、ギター捌きにまだ自信がないせいなのか独自の美意識によるものなのかは(当然ながら)僕には不明である。