こんなんだったっけ日記

さよなら はてなダイアリー

∞祭

 今年が終わる前に関ジャニ∞についてどうしても書いておきたいことがあった。『8EST』初回限定盤AのDVD1枚目に収録されている「∞祭」の映像についてである。
 そのコンサート映像、殊にそのバンド・セットはかなりの見もので、思うに2012年に関ジャニ∞がリリースした中で最もクオリティーの高いものでないかと思われる。これは間違いなく「買い」である。
 本DVDの魅力を端的に述べると「バンドとしての関ジャニ∞を堪能できる」という点が大きいわけだが、これについて今までのツアーDVDと何が違うかと言えば、まず録音が違う。明らかに今までより音が良い。これは主に会場の問題であって、これまでのDVDが東京ドームないし大阪ドームでの公演を収録したもので、場所柄からして集音に問題アリアリで、殊にベースなんか実に聞き取りにくいものであったし、錦戸・安田・渋谷の3人がギターを弾いている曲でも、その3つの音を聞き分けることなど多くの場合全く不可能であった。
 それが本作では、正にこの3本のギターが聞き分けられるのである。そして特筆すべきはベース! このDVDでは丸山隆平のベースを聴いて下さい。なるべくならヘッドホンして聴いて貰いたい。これまでのツアーDVDにおけるもどかしさを全て解消せんとするが如く、本作では彼のプレイが堪能できる。僕も万年初心者レベルながらベースを弾くので、この点は非常に嬉しい。
 これらの改善点は、インテックス大阪なり幕張メッセなりの音響設備のお陰もあろうが、ただ、実際にその場にいた人も(各楽器のバランスの問題もあって)ここまでクリアには聴けなかったんじゃないかと思う。ここまで綺麗な音が堪能できるのはやはりきちんとミキシングした結果のDVDならではであろう。
 それから編曲の違いも無視できない。これまでのツアーDVDでは、バンド曲であってもそれは関ジャニ∞による楽器演奏だけで構成されているわけではなく、シンセサイザーやコーラスによる「補強」が多かれ少なかれ施されたものであった。要するに関ジャニ∞が「実際にはどんな音を出しているのか」というのはドラムを除くとなかなか判りにくかった。
 それが本作の演奏ではアコースティック・ギターを前面に出した所謂アンプラグド風の編曲が多く、「Eden」や「愛でした。」などのバンド・スタイルの曲でもあまり上記の如き補強を施しておらず、ムダがない。「7人の音そのまま」に限りなく近い姿が収録されている。
 そして嬉しいことに、その「7人の音そのまま」が、非常に良い出来なのである。『ズッコケ大脱走』ボーナスの「いつか、また…」とは隔世の感がある。勿論、技術的には各人それほど複雑なことをしているわけではないようだが、アンサンブルとして非常に心地よくまとまっている。
 

ER 
 CDのバージョンがかなりデジタル処理を施したものなので、ライブだと各人の声が掴めるのが良い。ただ歌詞が珍しく理屈っぽい点などあって、実はあまりこの曲は好きでない。


T.W.L.
 先日観に行った静岡公演で特に良かった一曲。その良かった感じがこの映像でもよく出ている。元々曲はめちゃくちゃ好きなのだが、『FIGHT』ツアーと較べて、ライブの歌唱でも曲のテンションをきちんと(雑にならずに)表現できるようになっていると感じる。安田が上のハモリを効かせているのが実に気持ちよい。


モンじゃい・ビート
 「T.W.L.」と違って、この曲はどうもコンサートでのパフォーマンス(歌唱)でまだ傑作が出ていない気がする。ノリ切れていないというか(と言ってもテンションというよりは、やはり技術的な問題であると思う)。2番をカットせずにやっていて、Aメロの大倉と村上が聴けるのは嬉しい。


渇いた花
 冒頭の渋谷は及第点ではあるがこの人にしては特別素晴らしいテイクではない。むしろ、Aメロ一発目の大倉が良い味を出している。2番は丸山が美味しい。これもなかなか良いが、ただ『PUZZLE』ツアーの時点でこれくらい歌えていたので、これも特筆するほどのテイクではない、と思う。それにしても名曲だねこれは。


急☆上☆Show!! 
 Tシャツでうたう歌ではないか。やっぱりもっとアクションをビシッと付けて、カッコつけて歌って欲しい曲ではある。歌唱は安定感があります。大サビ前の丸山ソロ→安田ソロ→2人のユニゾンはいつ聴いても素晴らしい。


Eden
 ここからバンドセット。「Eden」は、『感謝=∞』に収録された楽曲の中で、2012年の新曲としても通用し得るおそらく唯一の曲であろう。渋谷のアコギが効いているが全体的にはアンプラグド的なアレンジではなく暦としたバンド・サウンドである。サビになると混ざっちゃってよく判らなくなるが、1番Bメロなんか聴いて頂くと、渋谷、錦戸、安田がそれぞれに別の演奏をしていて、それらが組み合わさっているさまがよく判ると思う(これがなかなか気持ちよい)。
 いやあ音良いなあ。これが嬉しくてしょうがない。DENONの5000円くらいで買ったヘッドホンで聴いていますが、大倉のドラムが堪能できるのは勿論のこと、ギターは上述の通り渋谷・錦戸・安田が3人ともきちんと把握できるし(左が錦戸、右が安田。これは以降の曲でも同様らしい)、ベースギターもかなり大きな音で録ってある。キーボードとコンガも・・・タイミングによっては聞き取れます。


Dye D?
 これですよ、これ。観る前はさして期待していなかったのだが、観た後では、『8EST』初回限定盤Aに出費した6800円の大方がこれによって充当されていると断言できる。
 とにかくめちゃくちゃ格好良い。原曲はデジタルな風味を効かせまくったアレンジで、このアレンジありきの曲だろうとさえ思われたのが、このアコギを正面に出したアンプラグド風のバンド・サウンドで再現することによって却って楽曲のスリリングな魅力がビンビン出ている。例えば、サビの後ろでドゥンドゥンドゥン・・・とか歌っているのの良さが『FIGHT』の音源ではイマイチ判らなかったのだが、このバージョンだとこのパートが緊張感を煽っていて非常に格好良い。特に横山、良い仕事してます。
 また、安田と渋谷が絡む「闇夜に響く叫声 独り善がりの恋 ・・・ wallow wallow wallow, oh yeah」という部分の高揚感は凄まじい。個人的には、ツェッペリンレッチリの傑作を聴いている時と同様の快感を覚えます。すごい。「Dye D?」、大して好きな曲ではなかったが、このバージョンによってこの曲の「楽しみ方」が判ったように思う。
 演奏も良い。例えば、錦戸と安田とがどちらもアコギのコード弾きでありながら微妙に違ったフレーズを弾いていて音像を豊かにしている点に注目したい。ドラムは派手なところは少ないが堅実なプレイで格好良い。ベース・・・グリッサンドで入ってくるところがめっちゃ格好良いです。


旅人
 再び『感謝=∞』からの曲。これも悪くない曲ではあるが、やはりジャニーズ風の甘さがあって、今の関ジャニ∞にはやや不似合いに聞こえる。正直、こういう形で再演されなかったらあまり聞き返すこともなかったであろう曲である。ここではアコギを効かせたバンド・サウンドにすることで、随分(所謂ジャニーズ風が好きでない人にも)聞きやすくなっているとは思われる。しかしこの曲、Aメロがなかなか難しそうですね。サビも高いし。「一秒KISS」なんかよりずっと歌うのが難しいんじゃないか。
 ベースギター、特にイントロ等でビシビシ聞こえてきます。非常に嬉しい。所謂ルート弾きではなく、結構面白いフレーズを弾いています。丸ちゃんファンはリピートして聴いて下さい。あと、この曲は横山(コンガ)と村上(キーボード)も割と聞き取りやすいか。


Snow White
 『GIFT』のシメを飾った良作。錦戸の冒頭のピアノは所謂「タメ」なのか、それとも単にモタついているだけなのか、俄には判断し難いが前者なのでしょう、おそらく。リズムはシーケンサーに任せて、大倉が錦戸の代わりにアコギをストローク弾きしています(左から聞こえてくる)。これは『Piano Selection』に記してあるコードをなぞっていけば大凡コピー出来ると思うので大倉ファンはやってみて下さい。安田は右側で装飾的な演奏をしています。歌い出し直前のハーモニクスも彼でしょう。
 『GIFT』ではあったCメロがカットされていますね。なんででしょうか。特に再現が難しいとも思えないのだが。あと、締めくくりのピアノがサーフィスの昔の曲っぽい…と言っても殆どの方には判って頂けないとは思うが。
 ところでこの曲の主役は私に言わせればベーシスト・丸山隆平である。特に1番Bメロ! 高音とグリッサンドを強調したフレーズが気持ち良い。一方でAメロのストイックなフレーズも気持ち良い。サビ前や2番Aメロ半ばなど、他の楽器が消えてベースだけが出て来るところも結構あって、いずれも聞き所である。 
 それはそうと、僕は別に村上贔屓というわけでもないのだが、ピアノがフィーチャーされている曲で村上が降りて錦戸に座を譲るというのは、ちょっと忸怩たるものがありますね。「ホシイモノハ。」の気概はどこに行ったか。いつかリベンジかましてほしいです。


パズル
 この曲はそんなに好きではないので大して期待していなかったのだが、意外と良いですね。安田が地味に色々と弾いています。丸山も目立たないがザ・ベースという堅実なプレイをしております。しかしくどいようですが2本のギターが重なっているのも楽々聞き分けられるのは本当に嬉しいね。
 ところでこの曲が終わるとその後に「今は泣かせておくれ・・・」と続くのをつい期待してしまう。


愛でした。
 アコギなしのロックバンド・スタイル。これはシンセを重ねていますが、飽くまで補助的で、バンドの音がビシビシ聞こえます。アンプラグド風セットであまり派手なことをできなかった大倉が叩きまくっています。ドラムだけ聴いていても飽きない。彼の中音が響く感じのドラム・サウンドが私は好きです。そして、本当にくどくて申し訳ないですが、エレキギター2本×エレキベース×ドラムの音がそれぞれにちゃんと聞こえてくるという、考えてみれば当然のことが、きちんと果たされていて非常に嬉しい。


ひとつのうた
 特筆すべき点なし・・・すいません無愛想で。