こんなんだったっけ日記

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左弾きベース道中 (9) 〜ギター購入編2〜

前回のあらすじ)安田章大が使っているチェリーのES-335に憧れて、おんなじ見た目で尚且つレフティのものを5万円くらいで手に入れようとお茶の水を駆け回ったが、結局手に入れたのは白いストラトキャスターであった。
 
 そもそもデジマートで見ても、前回に挙げた条件を満たしてしかもレフティなんていうギターは無かったんで、あまり期待はしていなかったのだ。と言う割にはしつこく見て回ったけど。
 レフティの箱物で5万程度、というのだとイバニーズのがあったんだけど、色もサンバーストだし意匠もES-335とは色々違うんで、それで手を打つ気にはならなかった。チェリーのES-335(又はそのコピーモデル)自体は定番なので結構あるんだけれどね。レフティとなると一気に見なくなる。正月に買ったヘフナーのイグニション・ベースは割と簡単に見つかったけれども、バイオリンベースというのは例外的にレフティ・モデルが多いんであって、他の機種にも同じ状況を求めてはいけないのだ。
 実はES-335が無かったらストラトにするというのは予め決めてあった。デジマート(本当に便利というか、面白いですこのサイトは)で店の目星も付けてあった。フェンダー・メキシコのスタンダード・ストラトキャスターというモデルで(後で調べたら、既に廃番らしい)、39800円。多分新品だと6,7万円だったのだろう。サイトでは黒があったのだが実際に店に行ってみると白もあって、弾けないながらも一応2本とも音を出してみた結果、黒の方はなんか塗装に傷が入っていたのと、音も白の方がなんとなくパワフルな気がしたのとで、白の方を選んだ。
 エレキギターを買うのはこれが3本目で、ストラトは初めてである。ジェフ・ベックやchar、リッチー・ブラックモア(というよりは第2期パープル)等が好きなんで、ストラトが欲しくなったことはこれまで何度となくあったが、「もうエレキは持っているしな・・・上手くもないのにもう1本買うなんて・・・」と、コピーモデルであれば1万円足らずでも買えるストラトなのだが、購入する踏ん切りが今まで付かなかった。左弾きに切り替えたのはその意味では良い機会であった。
 音については、はっきり言って判らないので、気にしたのは専ら見た目で、まず今までローズ指板の楽器ばかり弾いてきたので、メイプル指板の楽器を持ってみたかった。また、今まで手にした楽器は黒とか鼠色とかサンバーストとか、暗い色が多かったので明るい色のを持ってみたかった(その割には最初黒にしようとしていたのだが・・・まあピックガードが白なので全体が黒なのとは印象が大分違う。本当は黒ボディー/メイプル指板/ラージヘッドだと、ジミヘンやリッチーみたいでベストだったのだが、手頃なのが見当たらなかった)。
 そんなわけで、10年来の憧れのストラトが手に入ったわけで、勿論非常に嬉しいのだが、実は喜びきれない部分もあって、「本当はES-335を探していたんだけどな・・・」というのもその一つだが、それに加えて、レフティだからどうにも見た目に違和感が拭いきれないんだよな。慣れだと思うし、レフティでも充分格好良いと思うものの、コレジャナイ感もやはり、否定しきれない。
 どうでしょうか・・・。

 
 ↓反転させてみると「やっぱこっちだ」と思われる。

 
 ↓構えてみると違和感は大分薄れると思うのだが・・・。

 しかも買って帰宅してから「あ!!」と思ったんだけども、右用のギターを左に引っ繰り返して弾いてみて、実際のところどれくらい弾きにくいものか、チェックしようと思っていたのにそれを一切していなかったことに気づいた。
 それで、今や手元にあるレフティストラトを右に引っ繰り返して弾くという「逆ジミヘン」をやってみると、これが意外と弾けるんですね。と言いますのは、そのまま演奏できるという意味ではなく、プレイアビリティ的にさほど問題ないという意味です。そのままだと流石にコードが弾けない(アルバート・キングみたいに弾いちゃうヒトもいるわけだが、それはともかく)(5/2補記、練習してみるとコードも意外と押さえられそうである)。ハイフレットが弾けないと言っても19フレットくらいまでならなんとかなりそうである。それなら右用の(ルックス的にパーフェクトな)ストラトを買ってきてレフティに改造すれば良かった・・・のか?(尤も、ES-335を探している時に「レフティを右用に改造したストラト」というのを何本か見た。つまり、結局は弾きにくくて売っちゃうということなのかも知れない)
 更に衝撃的なことには、実はポール・マッカートニーはエピフォン・カジノをこの「右用を左に引っ繰り返す」式で弾いていたんですね。勿論弦は張り替えていたと思うが。ヘフナーやリッケンはレフティを使っていたが、カジノはそうじゃなかったのだ。なら俺もそれでいいじゃん。
 その弾き方はジミヘンもやってるだろ、という話ではあるのだが、要するに僕はジミヘンに関してはミーハーではない(多分)が、ポールに関しては完全にミーハーなのだ。ポールなら決め手になるのだ。
 よし、上手くなったら右用のカジノを買って左用に改造して使おう。ああでも見た目はやっぱりES-335の方が好きなんだよなあ・・・。