今日は七夕。リンゴ・スターの誕生日です。おめでとうリンゴ。でもベースの話を。
以前にも書いたように、僕が好きなのはポールやジョンジーのようなランニング・ベースであって、それに較べてチョッパーというのは一聴するとカッチョイイけれどもあんまり持続して聞けない(飽きる)というところがある(僕の感覚ではですよ)。
まあH.J.Freaksことキム・ヒョンモさんの投稿動画なんか観ていると、ベースの出音が豊かだと飽きずに聞いていられるなあとは思う。
↑これなんか非常に気持ちよい。
しかしそれはそれとして、「格好良いベース=スラップ」「ベースだって目立てる=スラップ」という言説が何のエクスキューズも無く発せられているのを見るにつけ「お前らにとってベースの格好良さってそれだけなのかよ」と、何となく憮然とするところがある。
・・・のだけれども、買ってしまった『ベース・マガジン』7月号。ティン・パン・アレー「チョッパーズ・ブギ」の譜面が載ると知って反射的に手が出た。ベースは細野晴臣でなく後藤次利である。
ベーマガの譜面と言えば、何年か前にジェフ・ベックの「Play with me」という、ファン以外は誰も知らないような曲を取り上げていて喜んで買ったことがあるが(僕は名盤『Wired』の中でも1,2を争うくらいこの曲が好きだ)、こういう風に「なんでこの曲を」「なんで今更」というチョイスがたまにあるようで楽しい。
さて「チョッパーズ・ブギ」は、現在の所謂スラップ奏法が日本でチョッパーと呼ばれる所以の曲とされているが、譜面の傍らには「曲名は作者の林立夫が映画『イージー・ライダー』に出てきたバイクのチョッパー・ハンドルをイメージしたものだという」とある。僕がバイクに不案内なせいかも知れないが、ちょっと意味がよく判んないな。まずこの「イメージ」というのが、曲想についてなのかベース・プレイについてなのかが判らないし、どっちにしても(バイク自体でなく)ハンドルをイメージするってどういうことなのか・・・。
まあそれはともかくとして、チョッパーはそんなに好きではないと言うもの全然弾けないのも情けないし(右弾きをしていた頃も、4弦開放をサムピングしてレッチリ「Around the World」の真似事をして喜ぶという程度で、全く真面目に練習していなかった)、またサーフィスのファンとしては「さぁ」のイントロはいつかは弾けるようになりたいということで、基本は習得しておきたい。キャラメル・ママ/ティン・パン・アレーのファンでもあるので、練習曲の一つとして「チョッパーズ・ブギ」は最適である。
ヘフナー・ベース相手にベインベインとサムピングしていると壊れるんじゃなかろーかと不安になる。でもホロー・ボディー×フラットワウンドの1弦プルは意外と気持ち良い音がします。