こんなんだったっけ日記

さよなら はてなダイアリー

左弾きベース道中 (12)

 『ベース・マガジン』9月号が面白い。表紙及び巻頭特集はKenKen。ここ数年の働きっぷりが紹介されているが、こんなに色々やっているとは知らなかった。凄い。コメントを寄せるミュージシャンもムッシュからハマ・オカモトまで幅広い。ところでKenKenってラルクhydeに似ていると思いませんか。
 個人的に嬉しいのはムッシュかまやつを「俺が尊敬している一番のロックンローラー」「あの人がグルーヴのなんたるかを俺に諭してくれた」と絶賛していること。同誌3月号ではハマ・オカモトがルイズルイス加部を高く評価していたが、彼らのような信頼の厚い若手によるこういった発言は、現在の若きミュージシャンが昔の日本のロックを「そこまで言うならきちんと聴いてみようかな」と思う契機になり得るものであり、その意味で非常に重要である。なおムッシュを聴いてみようと思った若者はまず「ゴロワーズを吸ったことがあるかい」とスパイダースの「愛しておくれ」「なればいい」を聴いて下さい。またベーシストとしてのセンスはアルバム『ムッシュー』中、名曲「ソー・ロング・サチオ」などで堪能出来る。


 マーちゃん、ムッシュと来て、あとは岸部修三だ。タイガースも再結成することだし、誰か取り上げてくれ。ジンジン・バンバン! 美しき愛の掟!


 今月号は他にも、様々の国の音楽を体験する「ベース・ラインで世界一周!」という企画も面白いし(短い譜面を多く載せている)、トニー・グレイのインタビューが載っているのもちょっと嬉しいし、EW&Fサマソニに来たらしいですね)の曲で一番好きな「Get Away」の譜面が載っているのも嬉しい(7月号の「チョッパーズ・ブギ」もまだ全く手付かずなんだけど・・・)。個人的にはお得な一冊でした。


 さて、左弾きの現況であるが、「短時間でも毎日弾く」をモットーとしていたのに、帰省していたり何なりで結構手付かずの日が多かった。最近また弾き直しています。
 ベースの方は、画期的なTAB譜サイトであるSongsterr(http://www.songsterr.com/)を利用してビートルズの楽曲をアタマから全て弾いてみる(全部で200数曲)、という試みを始めて、大体1日にLP片面ないし1枚分くらいのペースでやっていて、これが先日終わった。終わったと言っても弾けないところはトバしたのだし、Songsterrにビートルズの曲が全て載っている訳ではないし(流石ビートルズだけあって大体載ってるけど。「Dr. Robert」とかがない)、載っている譜面も結構アヤシイのがあるのだが、まあ大局は掴んだ・・・と言って良いように思う。私なんか比較的ベースをよく聴いている方だと思うが、意外な曲にテクニカルなベース・ラインがあったりして、色々発見がありました。また、練習した上でビートルズを聞き返すと、今まで聞き流していたベースラインが耳に留まることも多く、その点でも有益であった。
 今後は(1)各曲の精度を上げる、及び(2)別のミュージシャンの曲に移る、の二方向が考えられる。(1)については、耳コピしたり、YouTubeなどで演奏動画を見たり、市販の楽譜を手に入れたりして、きちんとフレーズを捉えた上で、運指等もトバさず練習する、という手順になる。初期の曲でも意外と難しいものがある。「Hold Me Tight」なんか初心者には相当ツラい。
 (2)は、ヤードバーズの「Lost Woman」、タイガースの「ジンジン・バンバン」など、手を付けたいものは沢山ある。海外のミュージシャンであれば上記のSongsterrが有用であろう。バンドスコアも買い溜めてあるしな。基本的には60,70年代のロック、ポップスに演りたいものが多いのだが、ルート弾きの体力向上などを考えるとグリーン・デイなどを選ぶのが良いかも知れない。あ、でも関ジャニ∞も『PUZZLE』を中心にコピーしたい曲が幾つもあるなあ・・・。
 チョッパーの練習は全くしていない。これはまあ自分の好きな音楽にこの奏法が全然出て来ないせいが大きいが(レッチリマキシマム ザ ホルモンを除く)、楽器の問題もあって、ヘフナーでチョッパーをするとなんか(前も書いたように)楽器が壊れそうな気がして不安になるのと、あと一応箱モノなので、結構大きい音がするのですね。それでちょっと隣近所が気になって長時間の練習が憚られるのだ。壁が薄いアパートに暮らすギタリスト/ベーシストはソリッド・ボディの楽器を選択することをお薦めします。
 一方ギターは、全然上手くならない。買ったっきり弦を一回も張り替えていないのが悪いのか。相変わらずコード・チェンジがままならない。あと鳴らない。BやB7はともかくとして、Dm7ってこんなに難しかったっけ!?
 リード・プレイを練習する気にもならないのでとりあえず適当に曲を見繕っては弾き語りを試みている(折角エレキを買ったのに)。こちらも多くはビートルズ。「パーティーはそのままに」のイントロが思いの外難しいので驚く。一方「Baby's in Black」のコード進行は意外と簡単だった。とにかく適当に触っている内にコード・チェンジがスラスラ出来るようにならないかなー、と半ば他力本願。もうギターは右のままでいいかな、などとも・・・。