ポールとポールたち

　ポールの来日公演、大阪の情報が全然入ってこない。11月12日ということは発表されているが（一日だけか･･･）、場所は未公表。
　常識的に考えれば前回の来日でも使用した京セラドーム大阪（前回の来日時は「大阪ドーム」という名前でした。どうでもいいけど施設名の末尾に地名が来るのって違和感あるよな。敢て他の例は挙げないけれども）なのであるが、それならさっさと発表するハズだというので、ひょっとして大阪城か長居か、或いは大阪中止かと、巷間では色々な話が出ているのである。私もやきもきしている。何度も書いているが東京ドームの音響は全く信用していないので、大阪では少しでもマシなところで聴かせて欲しいのだ。

　ところでポールと言えば、ポール・スタンレー率いるキッスも来日する。これは10月。幕張メッセでの東京公演は早々に売り切れて、追加公演を武道館でやるらしい。駅に大きな広告が出ていた。いいな、武道館でキッス。
　1977年、ちょうど名盤『ALIVE Ⅱ』が出る頃の来日公演の内、武道館でのライブがビデオ撮影されてNHKで放送された。これが多くの少年の心を捉えたことは日本ロック史上有名な話であって、確かローリー寺西もこれでロックに目覚めたのではなかったかな。
　
　オープニング「Detroit Rock City」。「デトロイト」でなく「ディートロイト」なのだ。かっこええ〜。
　そんなわけで今回の武道館公演、行きたいなあ、と思う一方、実はキッスの曲そんなに知らないしなあ、うーんでも行きたい。考え中。

　余談ながら、私がはじめてキッスを聴いたのは中学二年か三年の頃で、近所の図書館で借りた『仮面の正体』というアルバムだった。実はこのアルバム、ポップさをかなり強調して「キッスらしからぬ」とされる一作だったのだが、そんなことジーンもポールも知らぬ極東の中学生が知ろうはずもなく、こういうものだと思って聴いていた。
　と言うか、偏見無く聴くとこのアルバムなかなか良いんですよね。私は好きだ。「Torpedo Girl」なんかすげえカッコイイ。
　だから雑誌なんかで「意外とポップな面もあるキッス」などと書かれることがたまにあるけど、私は「どこが意外なんじゃ」と思っていた。
　ま、それはそれとして、一般的には、キッスを聴こうと思ったらまず『Destroyer』『Rock and Roll Over』『Love Gun』といったアルバムを（サラっとでも）聴いた上で、ライブ盤『Alive Ⅱ』をなるべく大きい音で聴くと「かっこええ〜!!」となること間違いなし。なお一番有名な「I was Made for Lovin' You」はこれらよりも少し後の作品です。