こんなんだったっけ日記

さよなら はてなダイアリー

レーピン展

 渋谷の文化村でやっているイリヤ・レーピン展、5年ほど前に大阪で19世紀ロシア美術展というのでレーピンの絵を観て感銘を受けたので、必ず行かなくてはと思っていたのだが、明日からの三連休でお仕舞いということで混雑を避けて今日行ってきた。
 いやー素晴らしかった。本当に。ポスターにも使われていた、倚子で眠っている奥さんの絵、実物は凄いです。膝から浮かび上がって来るみたいで。
 この絵をX線投射すると目を開いた状態での奥さんの絵が出てくるそうで、描いている途中で眠ってしまった奥さんへと描き直したということらしい。実に微笑ましい話である。ライ麦畑で奥さんと娘二人が戯れている絵も良かったなあ。
 その他にも痺れる絵が幾つもあった。ズバ抜けた写実性の高さが魅力なのは間違いないが、それに何がプラスされてあのような人を引き込む絵になるのか。やはり絵にすべき「瞬間」の捉え方が上手いということなのであろうか。あと、あの光の印象は、日本の絵画では得られないものと思う。
 また、一つの絵を描くために(人物や馬具など)色々と習作しているのも興味深かった。
 お仕舞いの前にもう一度くらい行こうかと思う。御関心の向きは是非是非。