こんなんだったっけ日記

さよなら はてなダイアリー

善は急げ

 12月17日、渋谷WWWでのディアフーフDeerhoof)と東京カランコロンとの対バンライブを観に行ってきた。東京カランコロンもかなり良かったのだが、これについて稿を改めるとして、なんつってもディアフーフだ。
 まじで凄いよ、ディアフーフのライブは。
 僕がこの記事で書きたいことは一つだけだ。それは、ディアフーフが好きで、でもライブは観たことがないという人は、今からでも遅くないからチケットを手に入れなさい、ということである。


 そういうわけで以下余談。
 まあ、精力的にツアーを行っているバンドであるし、日本との縁も浅からぬものがあるので、今回で最後の来日なんてことにはまずならないだろうが、それにしても人生何があるか判らんのだから、観られる内に観ておいた方が良い。僕は基本的に「ライブよりは音源」派なのだが、それでも今回彼らのライブを観て「今まで俺がCDで聴いてきたディアフーフは何だったんだ!」と思った。
 実は、新作『ラ・イスラ・ボニータ』は――前作同様にネット上で全編試聴可なのだが――どうも、今一つという感覚があった。だから今回のライブについても、実はむしろ東京カランコロンへの期待の方が大きかったかも知れない。ところがどっこい、実際に観てみると完全にノックアウトだ。もう、ロック・バンドとしての熱量というのか、筋肉量というのかが、音源とは圧倒的に違う。上記のように音源派の僕でも、「これはライブで観ておくべきバンドだ!」とハッキリ悟らされた。
 現在のメンバーはサトミ・マツザキ(ベース・ボーカル)、グレッグ・ソーニア(ドラム)、エド・ロドリゲス(ギター)、ジョン・ディートリック(ギター)である。四人とも凄い。ジョンは上手いこと空間を埋めているし、エドはギター・ヒーロー然としているし、サトミさんの歪みまくりヘフナーとボーカルと振り付けには目が釘付けになる。しかしながら、それにしたって何と言ってもこのバンドは、グレッグのドラムだ。僕は元々、無駄がなくゆったりとして気持ち良い大人のドラム、みたいなのよりは、なんか無駄に腕動かしまくりのバシャバシャなドラムが好きなのだが、この路線でいくとグレッグは正に第一人者である。凄いことは判っていたが、本当に凄かった。
 グレッグが先導する四人のアンサンブルの凄み、そして楽曲はあのディアフーフである。ほんとに、悪いこと言わないから、ライブ行った方がいいっすよ。個人的には今までの人生で三本の指に入るロック・ライブ体験でした。