12歳の誕生日にフォークギターを買ってもらって以来、ギターやベースをずっと身辺に置いてきたのですが、思えばここ6、7年ほどチューナーという道具を使っていないことに気付きました。
その理由は2つあります。
①この10年ほどは主にエレキ(ベース、ギター)を弾いてきた→自宅練習ではマルチエフェクターに内蔵のチューナーを使っていた。
②ここ6、7年はバンドをやっていない→スタジオ練習ではクリップチューナーを使っていたがその機会もなくなった。
……というわけで、道具としてのチューナーと縁のない日々を送っていたのですが、ひょんなことからアコギを再開したことで(→マルチエフェクターのチューナー機能が使えない)、チューナーのことを思い出したわけであります。
それでネット検索をしていて知ったのですが、今はチューナーのアプリというものがあるのですね! 「BOSS Tuner」(Roland公式)というのをインストールしてみましたが、なんというか「望み通り」という感じの、充分な使い勝手です。
それでフと思い出したのですが、私がギターを始めた1999年当時に使っていたのはピッチパイプでした。我が事ながら、随分時代を感じます。
そう思うとチューナーって時代を反映してそうですね……というわけで、今まで使ってきたチューナーたちを振り返ってみようというのが本稿の趣旨であります。
1999年
最初のギターと一緒に手に入れたであろうピッチパイプ。覚えていませんが、楽器屋の人が薦めてくれたのを素直に買ったのでしょう。もし思想の強い楽器屋だったら音叉を買わされていたかも。当時ガード型のチューニングメーターもあったはずですが、まあピッチパイプの方が安いですからね。たぶん500円くらいだったのでしょう(ちなみに同時期に買ったカポタストはもちろんゴム式でした。これも懐かしいね)。
ピッチパイプは、音叉もそうですが、電池が要らないというのが利点ですね。それに音叉に比べると手が空くという利点も大きい。チューニング固定なのが痛いですが……。
2001年ごろ
最初のアコギを弾いていたころは上のピッチパイプをずっと使っていたのですが、中1の終わりごろに念願のエレキギターを手に入れます。いわゆる初心者セットが付いていて、そこにカード式のチューニングメーターが含まれていました(「チューナー」と同じなのですが、カード式はなぜか「チューニングメーター」と呼びたくなる)。もちろん針式ではなくデジタルのやつ。これは作りもチャチく、電池も9Vで、使い勝手が良くなくてあまり使っていなかったような気がします。実は中学では吹奏楽部に入っていてチューニングメーターは持っていたので、そちらを代わりに使っていたような気もします。多分YAMAHAだったよーなKORGだったよーな。
それから、エレキを買ってしばらくして、マルチエフェクターを買うんですね。ZOOMの505Ⅱ GUITARです。これにチューナーが内蔵されていたのでよく使っていたはず。
2010年ごろ
次にチューナーを買ったのは、大学を出て東京で独り暮らしを始めてから。ギターは持ってこなかったのですが、しばらくして御茶ノ水で中古のアコギを買ったんですね。なんでボロアパート暮らしなのにアコギにしたのか謎ですが。で、それに伴ってチューナーを買ったのだと思います。KORG AW-2Gです。
これが発売されたのが2009年だそうなので、まだ新製品感がある時期の購入だったのでしょうか。その時期に類似品がどれくらいあったか記憶にありませんが、ともあれこれは名機ですね。何がよいって可動域が2ヶ所あるのでテキトーに装着してもスッと好みの位置に向けられる。それに感度も良い。しばらくしてバンドを始めたので、家だけでなくスタジオやライブハウスでもこれを使っていましたね。数年後にもう1個買いました。
2013年にこれの後継機であるAW-3G(通称Pitchhawk)が出まして、これも買いました。オマケとして革ふうのピックケースが同封されているという謎仕様でしたね。
残念ながらこれは期待外れでした。まず、前作に比べて可動域が狭まっている点が大きなマイナス。それから感度も落ちているように感じました。というわけで結局使わず、AW-2に戻った次第。
この時期にもう1つチューナーを買っていまして、それはKORG Pitchjack GB-1です。どうもコルグが多いですね。
しかしこれもあまり使った記憶がありません。そもそもなんで買おうと思ったのだろう……まずエレキにしか使えないし(まあ当時はほとんどエレキベースしか弾いていなかったのでそれで差し支えなかったのですが)、表示も見にくそうだし、当然アンプに繋いでいる時は使えないし……うーむ。
2018~現在
東京から引っ越すに際して、ギターの小物類を箱に入れちゃったもんで、チューナーが手元にないという状況に。じゃあどうしたかと言うと、手元に置いていたのはエレキばっかりだったのでマルチエフェクターのチューナーでチューニングしていました。あとYouTubeのチューニング動画(というのか?)で。家で弾くだけで、ライブはおろかスタジオ練習もしないのでそれで差し支えなかったんですね。
ところが先月、ひょんなことからアコギを再開することになったので、エフェクターのやつは使えないということでYouTube動画を利用。それからアプリがあると知って、まず最大手?らしい「Guitar Tuna」をインストールしてみたのですが思いの外使い勝手が悪くて(クロマチックではない等)、Rolandの「BOSS Tuner」に乗り換え。これは満足いく出来でした。ただやっぱりクリップチューナーがいいなあということで重い腰を挙げて箱からKORG AW-2Gを掘り出し。メインで使っております。