こんなんだったっけ日記

さよなら はてなダイアリー

佐藤征史のことなど

 唐突ながら、佐藤征史くるり)って安田章大関ジャニ∞)に似ていませんか。最近の佐藤が金髪+ちょっとアシンメトリーな髪型をしているせいでそう思うだけかも知れないが。優しそうな雰囲気なんかも。今月号の『ベース・マガジン』の表紙になっているので、というか現在色々な音楽誌の表紙になっているので、エイター諸氏にはちょっと確認してみてもらいたい(ところでこの今月号のベーマガを読んでいたら「レイアウト:久米康大」という文面が目に入ったのだが(38頁)、ひょっとして久米康嵩の関係者だろうか)。

BASS MAGAZINE (ベース マガジン) 2014年 10月号 [雑誌]

BASS MAGAZINE (ベース マガジン) 2014年 10月号 [雑誌]

 どうして佐藤征史が現在色々な音楽誌の表紙に出ているのか。それは当然くるりが新作を出したからである。前作は『坩堝の電圧』で「るつぼのぼるつ」と読む、非常に読みにくいタイトルであったが、新作は『THE PIER』で、シンプルな割にこれまた読みにくい(ザ・ピアー? ザ・パイアー?)題名である。
 くるりは高校生の頃に別のクラスの友人から『アンテナ』を勧められて以来(その時は良さがよく判らなかったのだが)、4,5枚アルバムを聴いていて、好きな曲は沢山あるので(「男の子と女の子」はマイ「いつ聴いても泣いてしまうソング」の一つである)、好きなバンドと言って良いし、同郷ということもあって注目している。しかし実はアルバムを新品で買ったことはなかった。今回の新作については、『サウンド・デザイナー』という普段全く手に取らない雑誌で(こちらは岸田繁が単独で表紙。煽り文は「岸田繁が本誌だけに語った傑作「THE PIER」 の秘密」という時代がかったもの)、アルバムについて色々面白いことを語っており、アルバムには楽譜も付くということで、興味が湧いてインターネットで数曲収録曲のPVを観てみた。


 これに感動/感心しましてねえ。「There is (always light)」は美しく希望に満ちたロック・ソングだし、映像も綺麗だ。岸田のギター(ブライアン・メイ・ギター! 廉価版らしい)も美しい。
 そして「Liberty & Gravity」。これを観て、このアルバムはちょっと買わなアカンな、と思いました。エキゾチカなイントロも良いが、オクターブを重ねた歌い出しにヤラれた。そして「どうしたんだよ なんだこれは〜あぁ〜あぁ〜」(1:59)の「あぁ〜あぁ〜」にヤラれた! PVは金かかってそうだなあという感じ。メンバー3人がかなりしっかり踊っているのが好印象(このPVを見ていて「佐藤、安田に似てるな」と思ったのだ)。特に岸田の獅子舞と陰陽師風ドラマー(これ音源はboboが叩いているということだが、PVのこの人は別人だよな?)のソロ・ダンス注目。あと、みんな真剣なのに何故か佐藤さんの真剣さだけが図抜けて笑いを誘う。
 さて、それで今『THE PIER』を聴きながらこれを書いているのだが、まだ2聴目なので感想はまた稿を改めて。なかなか面白そうなアルバムです。今6曲目「しゃぼんがぼんぼん」。すげえなコレ。
 アルバムに収められた、田中宗一郎によるメルヴィル『白鯨』をパロった解説も一読の価値あり。と言っても長いからまだ第1節しか読んでないんだけど。