こんなんだったっけ日記

さよなら はてなダイアリー

夢の人

 ポール・マッカートニーにサインを貰った。
 この前買ったばかりのヘフナー500/1のヘッドの裏にしてもらったのだ。どうしてヘッドの裏かというと、ウィルコ・ジョンソンが愛用のテレキャスターのヘッド裏にスティーヴ・クロッパーのサインを貰っていて、俺がギターを気持ちよく弾けるのはこのサインのお陰だと語った、という話を最近レココレで読んだからである。
 サインを貰ってハグまでしてもらった。言うべきことが沢山ありすぎて「I Love You」としか言えなかった。


 ・・・という最高に幸せな夢を昨晩見まして、目覚めてから「あー夢だったのか・・・」と落胆したのだが、その後パソコンでメールをチェックすると、チケットぴあから「最速★ポール・マッカートニー奇跡の再来日公演決定!」と題するダイレクト・メールが届いていた。いささか出来過ぎた話だが、嘘ではありません。
 まあタネを明かせばこれは全くの偶然というわけではない。前日に、ポールの世界ツアーが今年も始まり、初夏辺りに再来日の噂もある、という旨をインターネットで読んでいたのだ。尤も、それを読んだ時の印象は、話半分という感じで、殆ど気にも留めていないつもりだったのだが、早速夢に出てきたということはやはり私の中のフロイト的無意識(なんのこっちゃ)が、その情報を非常に重要なものとして掴んでいたということなのであろう。
 早速ぴあで予約を入れた。今回は、去年既に観ているということで、切迫感は少ない。同じように「去年観たし、まあいいか」という人が多くってチケット争奪が大したことにならなくって済めば、こちらとしてもその分良い席が得られる蓋然性が高まるので有難いというものだ。
 日程は東京が5月17,18日(国立競技場)、大阪が24日(長居陸上競技場)。ということは再来月だ。去年の来日時は公表が7月で公演が11月だったのを思うと、随分話が早い。去年は大阪の詳細が2か月近くも発表されなくて随分やきもきさせられたものだが、それに比して今回のあっさりさはむしろ拍子抜けするほどだ。
 まあそれはともかく、今回はいずれの公演も野外である。これがまた悩みどころで、国立競技場の音響が酷かった場合を考えて、大阪にも行きたいと思う一方で、去年2回観に行った経験を振り返ると、「1回で良かったかな」とも思える。それは決して「飽きた」ということではないのだが、なんか短いスパンに2回も観に行くとポールを「消費」しているようで、軽んじているみたいでなんとなく申し訳ない気分になったのだ。


 大阪公演に躊躇している理由はもう1つある。実は5月24日というのは、「関ジャニ∞の会2014」の内、私が抽選を申し込んだ会がある日なのだ。これは3か月連続リリースのシングルを全作購入した人に抽選権があるというもので、CDさえ買えば1人何口応募してもよい(私は2口)。
 愛読しているブログの記事によると、これに当選する確率は1.5%程度ということだから、まあ、気にする方がアホらしいということにはなるのだろうが、そうは言っても、ねえ? 万が一(1.5%なら「百が一」ですが)当たった時のことを思うと恐ろしい。あれは当確発表いつ頃だったっけな・・・。
 上で音響について触れたが、この音響というのがやはり曲者で、ある会場が全体として持つクオリティというものが当然ある一方で、その会場内でも座席や立ち位置によって音響の良し悪しは色々変わってくるものである・・・ということを経験を積むにつれて理解してきた。そうすると、例えば初日の国立のチケットを取った(取れた)として、そこが音響的に満足のいく環境であるか否かというのは、ハッキリ言って賭けでしかない。
 加之、言わずもがな、演奏者の調子の良し悪しという問題もある。PAの調子の良し悪しもあるし(公演初日となればなおさら)、観客(つまり私)の調子の良し悪しもある。
 こういった諸々の不確定要素を勘案に入れると、やはり1公演だけでは不安が残るというのもまた、確かなのである。これが例えば椎名慶治吾妻光良ポリシックスならね、上記の不調が全部重なったとしても「まあ次回に期待しよう」で済む話なのだが、相手は外タレなのだ。そしてそんじょそこらの外タレではない。あのポール・マッカートニーなのだ。私にとっては存命の人物の中で一番「神様」に近い人なのだ(その割にはコンサートで何回も「ポールーっ!」って呼び捨てにしてたけど・・・)。
 書いてて、やっぱりもう1,2公演追加しようかなという気分になってきた。