こんなんだったっけ日記

さよなら はてなダイアリー

椎名ブレイク

 タワーレコード渋谷での椎名慶治のインストア・イベントに行ってきました。
 今回は2部構成になっていて、1部はキャイ〜ン天野ひろゆきとの対談+握手会、2部は翌日が発売日のアルバム『S』からの楽曲を友森昭一のアコギをバックに歌う+握手会、となっていた。両方参加するにはアルバムを2枚予約しとかないといけないというアコギな手口だったのだが、僕は2部のみ参加。これが凄かった。何がって椎名の声が、全然出ていないのである。1曲目の「byte×bite」の時点で「あれ?」という感じだったのだが、2曲目からはもうダメだった。あからさまに風邪というガラガラ声。それが音程さえまともに取れないところがあるくらいに甚だしい。
 本人曰く今までに経験がないくらい酷いとのことだが、マジな話チケット代をきっちり取る普段のライブだったら許されないくらいの歌だった。特に「フラット♭」なんかが酷かったと記憶する。友森さんのキレキレのギターが無かったら途中で帰っていたかも知れない(友森さん、サングラスかけて殆ど「たむらけんじ」状態でしたが、煌びやかなアコギはめっちゃ格好良かったです)。
 但し曲によってはまあまあ聴けるモノもあって、「これからも」なんかがそうだったと思う。「お節介焼きの天使と悪魔と僕」では、定番の「ね?」の前での「俺いけるかな〜、いけないんじゃないかな〜」というのが(判らない人はアイエンキエンのライブDVDを観て下さい)、現況に実にハマっていて笑わせてくれた。そこはエンターテイナーとして評価したい。
 なお発売前のアルバムからの曲ではあったが(アンコールの「RABBIT-MAN」を除く)、いずれも既出のCDに収録されているか、暮れのコンサートで披露された曲かだったので全く初めて聴く曲というのは無かったと思う。セットリストは大凡次のような感じだった(正確ではないかも)。
 1. byte×bite
 2. いざ尋常に
 3. 遮二無二
 4. フラット♭
 5. これからも
 6. お節介焼きの天使と悪魔と僕
 7. (アンコール)RABBIT-MAN


 そんな散々なライブではあったが、帰宅して聴いた『S』は予想を裏切る出来だった。これはひょっとすると『RABBIT-MAN』『I & key EN』を凌ぐ出来かも知れませんよ。もう少し聞き込んだ上で詳しい感想を書きたいと思う。